みや

CUBEのみやのネタバレレビュー・内容・結末

CUBE(1997年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

トラップを張り巡らせた立方体の部屋が続く建物に連れて来られた人々が脱出を試みるソリッド・シチュエーション・ホラー。

数年ぶりの視聴。内容はほぼ覚えていなかったが、心に残っていた印象そのままに大変面白かった。
極限状況下での人間同士の醜い争い。人体がバラバラに崩れ落ちたり、顔面が酸でドロドロに溶けたり、各部屋にある恐ろしい仕掛け。人間の心も体も悲しいほど簡単に壊れていく。王道のソリッド・シチュエーション・ホラーにスプラッタも添えられていて、完全に私の大好物。

なぜこんな状況を強いられているのか、どうしてこのメンバーが選ばれたのか、どうすれば脱出できるのか、この建物は何なのか。多くの謎はどれも魅力的だし、スピーディーな展開で適宜明かされていくから全く飽きることがない。
各部屋に刻まれた数字で脱出の謎を解くミステリ要素もあるが、文系の私には彼女が何を言っているのか終始分からなかった。眼鏡がずり落ちるの可愛い。

脱出できたのは知的障害を持ちながら因数(?)を言えるカザン。これは予想外だった。外壁を作ったと言う男が最後にモタモタしていなければ、理系女子の眼鏡っ子は生き延びれたのになあ。残念。女には甘く男には横暴な警官が本当に大嫌い。「脱出のプロだ」と自負した途端に死ぬじいさんの綺麗なフラグには笑ってしまった。

立方体の部屋はもっと無機質だと思っていたが、幾何学模様が描かれていて意外に華やか。この建物が一体何なのかは2以降で明らかになるのかな?観たはずなのに2も全く覚えていない。

いつの日かのために雲梯の練習をしておこう。
みや

みや