素晴らしい👏
第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリに輝いた傑作✨
今年鑑賞したフローリアン・ゼロール監督の『The Son\息子』と同じぐらいの衝撃と感動を覚えました。観たのは1週間以上前ですが、いまだに余韻が残っています。
映画の冒頭で、美しい田園や花畑を背景に2人の少年の親密さがクローズアップされる。
13歳の少年レオとレミ。
幼き頃から絆を深め大親友の2人。
レオはレミの家に入り浸り、レミの部屋に泊まることも頻繁にある兄弟のような関係にも見て取れる。
そんな2人の中学入学に伴い、レオとレミは同級生たちに2人の親密さを指摘される。思春期真っ盛りの子供たちって、後先考えずに思ったことをズバズバ口走ってしまうことありますよね〜🤔思えば自分もそうだったかも。
それをきっかけに、ガヤガヤと不協和音が生じ、ふとしたボタンの掛け違えによりレオとレミも間に徐々に距離ができてくる。
恋愛でも双方のバランス取るのは難しい。
どちらかが依存しすぎると相手は重くなり、天秤のバランスが傾きますよね〜。
そんな中で起きる1つの出来事。
レオとレミ、双方の家族にとって、一生忘れることのない出来事。
後悔、孤独、不安etc心理面における負の要素が滝のように流れてくる後半。自分も劇場から逃げ出したくなるくらいの感情になりました🫨
そんな中、微かに見えた希望のラストシークエンスが特に素晴らしい👏
主役のレオを演じたエデン・ダンブリン。
監督が電車の中で見つけて声をかけた事がきっかけで主役の座を射止めたようですが、表情や目で見せる繊細な演技が凄い😲
レミを演じたグスタフ・ドゥ・ワエル!出てきた瞬間KAT-TUNの中丸君と見間違えるほどのイケメン俳優。こちらも深い悩みを抱えた繊細な演技がお見事でした👏
この映画の影の主役とも思えたレミの母親ソフィを演じたエミリー・ドゥケンヌさん。どこか既視感のある女優さんと思って観てましたが、パンフレットを読んで納得。ダルデンヌ兄弟監督1999年の作品『#ロゼッタ』で名演を見せたとても印象的な女優さんでした👏本作での揺れ動く心情と表情で魅せる演技がとても良かったですね👏
そしてルーカス・ドン監督の作品お初でした。
なかなかに重いテーマですが、観る側の期待を裏切らないその演出力と構成力そしてキャスティングに唸りましたよ🤔お気に入り監督となったので処女作の『Girl/ガール』を自宅の積み📀から引っ張り出してきて観ている最中です😊