kazuかず

バッファロー’66のkazuかずのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.8
今年初めて観た『アメリ』同様、20年以上も前の旧作かつ食わず嫌いだ観ていなかった作品😊

もう最高でした🙌
感想に少し熱が入りました。


5年服役した刑務所から出所したばかりの男 『ビリー・ブラウン』

出所していきなり尿意を催し、出たばかりの刑務所にはトイレを断られ、バスに乗って街中に出て、ひたすらトイレを探す🚾🏃‍♂️

冒頭10分でやられました😂
こんなシュールなはじまりの映画って😂

自分も映画館で催すことが多くなってきましたが、映画のクライマックスで時が来ると我慢しすぎます。ビリーももう我慢できないというぐらいの膀胱が破裂寸前の感じになってましたね😂トイレを探す律儀さがGOODやわ👍


まぁそのトイレ探しが無ければ、もう1人の主役『レイラ』にも出逢わなかったわけですが。

ビリーは、トイレを探しに入ったダンス教室で レイラに実家への電話代の小銭を借りた挙句、彼女を一方的に拉致してしまう。

とんでもない胸糞男です😨

服役を知らない両親に結婚したと嘘をついて家に帰ると豪語したもんだから、後には引けずという感じでしょうか。

レイラもさほど抵抗することなくビリーの言いなりに実家に向かい、彼を上げる演技をするが、事前の取り決め以上のヨイショをするもんだから収拾がつかなくなる😂

実家の食卓をビリーの両親とレイラの4人で囲むテーブルショットが斬新💡
その手があったかと思うほど感心しました。
このシーンかなり長いんですがね、とにかくニヤニヤしっぱなしです。

ビリーの両親も曲者すぎて笑ってしまう😂
オトンはビリーとソリが合わずキレやすい性格だが、レイラにはメロメロでエロい。
オカンは能天気でアメフトのバッファロー・ビルズ🏈の中継に夢中で、人の話は聞かんし🤣

ビリーが刑務所で5年服役した理由に、スーパーボウルのバッファロー・ビルズ🏈の試合の勝敗に起因しているのが、この映画のベースにありますね〜。

バッファロー’66の66は、1966年にチームが優勝した時の66のようですが、ここにも深い意味がありましたね!ビリーにとっては切ない😢


過去を思い出すシーンが何度か出てきますが、画面の中央からワラワラ出てくる表現が上手い。

シュールで笑えるシーンがたくさん。
・ウェンディバルサム
・フランクシナトラを歌い出すオトン
・ミッキーロークが出演してるだけで何故か笑ってしまう
・親友グーンのズボラっぷり
・ギャロがボウリング🎳プロ級で笑えた
・ムーンチャイルドダンス
etc

なんやかんや言うても息子は両親想いなのか🤔

親に送る証明写真。
ビリーとレイラの撮影シーンはホッコリしましたね。
この映画のポスターにもなってます。


ビリーがある目的を達成するために立ち寄ったモーテル。
2人がベッドで寝そべるシーンとバスルームのシーンもGOOD👍
ビリーが異常にシャイであることがまた笑いを誘う。
孤独な男は愛を求めていた。

YESの『Heart of the Sunrise』が流れるクライマックスからのラストシークエンスは、ハラハラした感情爆発からの多幸感へ🍀

ビリーのその選択は大正解ですね🙌


ヴィンセント・ギャロは、監督・脚本・主演。
彼の作品は『エッセンシャルキリング』しか観てませんが他の作品も観たくなりました。噂の『ブラウンバニー』あたり観るか。

クリスティーナ・リッチは、『キャスパー』がお初でしたが、今も活躍してますねー。この映画ではポッチャリで厚化粧でキュートなレイラを小悪魔の魅力で演じてます。


この映画を観た後、ボウリングが無性にしたくなりました🎳
あと普段飲むことのないホットココアも飲んでみたくなりましたね〜。


食わず嫌い作品でまだ観ていない秀作にどれだけ出会えるか?🤔
めちゃめちゃあると思います。
それも映画の一つの醍醐味ですね。
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