パンフレットのスターサンズ 河村プロデューサーのコメントが印象的でした。
日本は今の世界幸福度ランキングが56位で、先進国G7の中でも最下位とのこと。(ちなみに1位は北欧のフィンランドです。)
その一つの要因に寛容度が低いことが挙げられ、『他人を受け入れない、興味がない』などが顕著になってきてるようです。
その不寛容(イントレランス)さをこの映画の英語タイトルにしたそうですね。
主要な登場人物は以下の通り。
青柳直人(松坂桃李)…スーパーの店長
草加部麻子(寺島しのぶ)…スーパーのパート
添田花音(伊東蒼)…女子中学生、充の娘
添田充(古田新太)…花音の父、漁師
松本翔子(田畑智子)…充の元妻、再婚
野木龍馬(藤原季節)…充の若手同僚
今井若菜(趣里)…花音の担任
中山楓(野村麻純)…花音を轢いた女性
中山緑(片岡礼子)…楓の母親
女子中生の花音がスーパーで万引きを疑われ、店長の青柳に捕まる。その後 花音が店外に飛び出し、青柳が後を追いかける中で悲惨な事故に遭い命を落としてしまう。
この物語のトリガーとなる事故シーン、今年観た映画の中でも最大級のインパクトでした😨
監督が過去に遭遇した事故にインスパイアされたそうですが、人の命は儚い。事の重大さを改めて感じましたね~🤔
実は自分も一度、バイク🏍️ごと轢いてしまう事故を起こした事がある。不幸中の幸いにも相手は軽症でしたが、相当凹みました😨
父親の充は、当然、悲しみに暮れ、せめて娘の万引きが無実であることを晴らそうと、やり場のない怒り💢をひっさげて、関わった人々、店長や学校の担任を追い詰める👹
娘への関心が薄かったこと、家に居るのが当たり前で父親として娘のこれっぽっちも分かってなかったことに気付き、その空白を埋めていこうとするんですね。
添田や青柳だけでなく、花音の実母、事故を起こした女性とその母親、花音の担任、青柳に好意をもつパートの草加部。
痛ましい事故の記憶から抜け出し、折り合いをどうつけるか?ぽっかり空いた穴(空白)をどう埋めるか?それぞれの葛藤が描かれ、映画を観てる側も、様々な事を考える2時間だったかな🤔
吉田監督作品は3作品『#純喫茶磯部』『#ヒメアノ~ル』『#犬猿』観てますが、ホンマ、ユニークで面白い。お気に入りの監督さんの一人です。
主役の添田充を演じた古田新太。監督は、韓国俳優のソン・ガンホをイメージしてたそうですね。攻めと圧の演技は、ピッタリでした。
もう一人の主役 青柳を演じたのは松坂桃李。毎日を無難に過ごせればヨシの小市民店長を演じる。彼はこういう受けの役が似合うな。
パートの草加部を演じた寺島しのぶ‼️善意の押し売りと裏の顔😱このキャラがある意味1番怖かった。
キャスティングが絶妙です‼️
前半の苦しく救いのない展開の中で、微かな希望へと繋がる後半の展開がホンマ素晴らしかった。
この映画には、好きなシーンがいくつもある。
・特選のり弁当&沈黙と爆発
・師弟の絆と充の唯一の笑顔
・焼き鳥弁当
・イルカと青空
etc
パンフレットを読んでハッと思ったんですが、添田親子が描いた🖼️には、パッと見では分からない重要なメッセージが含まれてたんですね~💧気づかなかった😳
これを読んで、また映画観たくなりました🙌
余談ですが、主演の2人は、自分も超お気に入りの『#パディントン』シリーズで、パディントン(松阪)と居候先ファミリーの父親ブラウンさん(古田)で吹替を担当してました。
パディントン🐻からの空白😱って?
ホンマ、笑ってしまうぐらいギャップがありますよね~😂