ましゅー

インランド・エンパイアのましゅーのレビュー・感想・評価

インランド・エンパイア(2006年製作の映画)
3.6
祝日です。文化の日です。
文化的な活動でもしたいところですが、相も変わらず休みになるとグダってしまいます。
代わりと言ってはなんですが、せっかくの休みなので溜まってる自宅鑑賞映画のpostでも消化していきましょうかね。
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…とやる気なし・機械的な雰囲気で始まってしまいましたが、今の心持ちは決してそんな事はありません。

10/17(土)深夜(10/18(日)未明)に観た本作。(はい。またしても1ヶ月近く前のアマプラ週末レンタル100円作品ですね😂 こんなカルト作を100円にするとは…アマプラの思考、相変わらず読みきれん…)
私の敬愛する監督の一人でもある #デヴィッドリンチ の目下のところの最新作です。
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何せ「イレイザーヘッド」「エレファント・マン」「ブルーベルベット」といったカルト作を連発。「ワイルド・アット・ハート」のカンヌ映画祭パルムドール受賞で映画監督として名声のピークに達した後(あれ?「デューン/砂の惑星」は?🤣)、かの伝説のTVドラマ「ツイン・ピークス」及び後日譚の映画化「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間」で世界を席巻したのみならず、私を決定的にその作風の虜にした監督さんの作品ですから。
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例えそれまでの過去作「ロスト・ハイウェイ」も「マルホランド・ドライブ」も(ましてや何の妄想もキ◯ガイも出てこないらしい、普通の心温まる作品とも聞く「ストレイト・ストーリー」も)観てなくても問題ないと確信しての鑑賞でしたが………。
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(以下 映画.comより抜粋)
鬼才デビッド・リンチが「マルホランド・ドライブ」以来5年ぶりに放つ長編映画。

ポーランド映画「47」のリメイク「暗い明日の空の上で」に出演することになった女優のニッキー。相手役の男優と私生活でも関係を持つようになった彼女は、次第に現実と映画の区別がつかなくなり……。

ニッキーの私生活と劇中映画、ロスト・ガールや謎のウサギ人間など、いくつもの世界が複雑に絡み合い、前作にもまして不条理なリンチ・ワールドが展開していく。
(引用終わり)
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はい。さっぱり意味不明です🤣🤣🤣
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てか上記ストーリーはあくまで骨格。その設定に則った劇中劇に出演する主役の女優さんニッキー(これが #ローラダーン )、共演者、映画監督( #ジェレミーアイアンズ すっかり胡散臭いおじさん役が板に着くようになりましたね~🤗)、そしてニッキーのちょっと偏執的な旦那さん、その他ニッキーの屋敷の執事・メイドなど、表層的なキャラクターは分かるのですが
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のっけから登場する3人のウサギ人間、テレビ画面を見て涙ぐむ女性、娼婦と思しき女性、その他謎の女性軍団、ニッキー(ではない?劇中劇の女性?)のもう一人の旦那?など、現実なのか妄想なのか、はたまた何かしら深い意味があるのか、時勢も舞台も、関係性の良く分からない人物が入り乱れ、サスペンスフルな、あるいは幻惑的な・エロティックな・気味の悪いシーン/情景が交互に錯綜し
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『一体自分は何を見させられているんだろう?』と疑問符だらけで、ちょっと酔っ払った脳ミソ(相変わらず深夜の飲みながら鑑賞です😂)なりにフル回転させても追いつかない、リンチならではのイマジネーションが炸裂した、トンデモな180分近くを堪能出来ました🤣
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色々ググってみると

・全編の脚本を書かずに即興的に撮った映像を場所場所で撮っては繋ぎ合わせて作ったので、フィルムではなくデジタルビデオ撮影にも関わらず総制作期間2年半以上かかった、とか

・結構深い考察をされてるツワモノもいらっしゃって、劇中劇に劇中劇がいくつも重なる、多層の入れ子構造によって一人何役も演じていたりするので余計に関係性が分からなくなる、だったり(まるでインセプションのさらに複雑系!)
本編の不可思議・不条理な雰囲気以上にバックグラウンドが楽しめるものでもありました😅
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ともあれ #グレイスザブリスキー (あの冒頭ニッキーの家を訪れる、表情、特に目が怖い😂お婆ちゃん)とか #ウィリアムHメイシー (ラジオのDJみたいなの演ってたおじさん)とか #ハリーディーンスタントン (安定の飄々としたトボケた役柄でしたね~🤗 金を借りまくる🤣)といったリンチ作品常連さんも楽しめたし
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何よりラストのダンスシーンでリンチが本当に楽しんでこの映画をつくったんだなぁという事が感じられて、意味不明ながらも観れて良かったな😊とは思いましたですよ、はい。
(ちょっと長いんで再見・自分なりの考察はだいぶ経ってからかな~😅)
ましゅー

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