タスマニア

ぜんぶ、ボクのせいのタスマニアのレビュー・感想・評価

ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)
3.0
2022年78本目。

優太って名前に「優」って入ってるんだな。
彼の優しさや強さにつけ込んだ社会が彼に「ぜんぶ、ボクのせい」と言わせてしまう悲しさ。
やっぱり、気持ちのいい映画ではなかった。

若葉竜也の「最低」の方の役柄。
本当に彼はすごい。どっちの引き出しも一流だから。
松本まりかもイメージと役柄ぴったり。
どこまでいっても、「母親」という側面を「女」という側面で強く強く塗りつぶしていく感じ。

子供の前でタバコ吸うんだね。
でも、おっちゃんとお母さんでは同じ所作で与える印象が大きく違う。

オダギリジョーが演じるおっちゃんは飄々としている感じがすごくピッタリ。
個人的に「優太は俺に似てる」の件が好き。

詩織も割と完璧すぎる。
優太への寄り添い方と心の通わせ方。
二人が話しているシーンが、すごく心安らぐ。
あと、横顔綺麗。

詩織がしょうもない男たちに暴力を振るわれそうなシーンで、体を張って立ち向かい、少し年上のお姉さんに一夜の間中、肩を貸してあげれる優太の男としての格好よさを見ながら「幸せになってくれ」って願うばかり。
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