ケイスケ

ノック 終末の訪問者のケイスケのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.5
賛否両論の本作。一応“シャマラニスト”の端くれだったんですが地元の映画館で公開してた記憶がないか、一瞬で終わってしまったので遅ればせながら鑑賞しました。

幼い女の子と両親は人里離れた森の中にある山小屋に休日を過ごすためにやって来る。そこへ武器を手にした見知らぬ男女4人が突然現れドアや窓を破って侵入。謎の人物たちに捕らえられた家族は、自分たちの選択次第で世界は滅びると告げられ、家族の犠牲か世界の終わりかという究極の選択を迫られる。

世間のシャマラン監督の映画って今はどんな印象なんだろうか。いまだに『シックス・センス』の呪縛で「どんでん返し監督」と思われてるのかな。最近のシャマラン映画でラストにびっくりしたのって『スプリット』が『ミスター・ガラス』と繋がったときくらいなんだけど。

まず最初に思ったのはなぜ主人公たちをゲイカップルに設定したのか。この人たちが犠牲になることで世界が救われる話というならちょっと議論の余地が出てきそうな点。「僕らがゲイだからか!」みたいな台詞あったけど別に気にしないから言わなきゃいいのに。

というか映画としてあまり面白い場面が無かったのが残念。なんか面白くなりそうになるところは何回かあるんだけど、気がついたら言い争いして終わってた。「自分の役割に気付いて選択する」というのは『レディ・イン・ザ・ウォーター』に似てますがそちらと比べちゃうとイマイチ感が拭えません。

役者陣は概ね良く特にデイヴ・バウティスタが素晴らしかった。本当にドラックスと同じ人かこれ?笑。監督の伝えたいことは非常によくわかるんですが前作『オールド』が良かっただけに「あぁ、今回はやっちゃった枠か…」と思ったり。こうなったら『サイン2』とか『レディ・イン・ザ・ウォーター2』とかやるしかないよ!めっちゃ批判きそうだけど笑。