ケイスケ

ゴジラxコング 新たなる帝国のケイスケのレビュー・感想・評価

3.2
モンスターバースって毎回作品のトーンが違いすぎて同じ世界線に感じられなかったんだけど、今回は『ゴジラvsコング』からの続編の位置付けだからそこまで違和感なかった。『ゴジラ-1.0』が世界的に評価されてるから分が悪そうに思えたがきっちりヒットしたそうで。そうか…ヒットしたのか…コレが…。

怪獣と人類が共に暮らす世界で未確認生物特務機関であるモナークが異常なシグナルを察知した。これを境にゴジラが君臨する地上世界コングのテリトリーである地下空洞が交錯し、ゴジラとコングの激突はついに一線を越える。しかし、そんな怪獣たちのバトルの先には人類の想像をはるかに越える未知の脅威が待っていた。

ゴジラ好き、怪獣好きの自分でもこのモンスターバースはあまり面白くなくて惰性で観続けている感じ。そんななか前述したマイナスワンが公開されたもんだから、予告を見てますますこっちの興味は薄れていた。でも母親にゴジラ映画を連れて行ってもらったきっかけで映画好きになったからには観るよ。

感想はすっげえ微妙。つまらなくは無いし面白いところもあったんだけど、これもう『猿の惑星』シリーズに近くない?前作からコングとか普通の戦う人間のおっさんにしか見えないし、可愛くない猿のガキも出てくるしゴジラ映画感がどんどん薄くなっていく。

良かった点は新規怪獣のシーモと猿軍団ボスのスカーキング。ハリウッドゴジラを観るたびに怪獣にゴジラ感が無くて(今回の海に出るやつみたいな)微妙だったけどシーモくんは能力も含めて日本の怪獣っぽくて好き。スカーキングは武器を持った巨大な猿が都会で暴れているのが良い意味で怪獣映画っぽくなくて斬新だった。こういう違う系統の怪獣が暴れまくるのは祭り感があって楽しい。

怪獣シーンはいいけど人間パートは微妙だった。怪獣映画でポリコレを入れてどうする。急に死んだおじさんなに?あいついる?あと地下空洞世界に移動するワープホールみたいなやつ?あれ未だに構造がよくわかんない。なんか世界中の色んなとこと繋がってる便利要素でいいのかな笑。一応続編はあるのかな。また惰性で観るのかな…次回作には期待したいところ。