ケイスケ

変な家のケイスケのレビュー・感想・評価

変な家(2024年製作の映画)
3.3
こんにちは、雨穴と申します😮(似てないモノマネ)

オカルトを専門とする動画制作者の雨宮は、ある日マネージャーから引越し予定先の間取りについて相談される。そこで雨宮はミステリー好きの建築士・栗原に間取り図の不可解な点について尋ねる。栗原は浮かび上がる違和感から、とある仮説を導きだすのだが…。

YouTubeでバズりまくった雨穴氏の動画&書籍の映像化。2000万以上も再生されてるとか凄すぎる。基本的に原作は、会話劇を中心にある家の間取りとその裏に隠された真相を解いていくため映像化するとどうしても地味になりますよね。なので本作は雨穴氏にあたる雨宮がアクティブに色んな場所を尋ねて飽きさせない工夫はしています。

原作は読みやすくて面白いんですけど、どんどん真相が明らかになるのを楽しむものであって推理するタイプのミステリーでは無いんですよね。「そういうもの」として捉える感じ。読んでて「左手供養ってなんだ?🤔」ってなりましたから。ただ前述しましたが、どんどん真相が明らかになっていく展開がとにかくテンポ良くて上手いんですよね

レビューで何度も見かけますが本作はよくあるJホラー…というかスタッフが好きなホラーをごちゃ混ぜた感じ。ババアがチェンソー振り回すところはもう原作がどうとかいうレベルを逸脱してるので「もう好きにして🖐️🙂🖐️」ってお手上げ状態になりました。だから逆に原作を全く知らない人の方が楽しめたんじゃないかな。

まあツッコミ所は多くて、後半に村に行くのはあまりに迂闊すぎるし、ラストに判明するモノに今まで気付かないのは無理あるし。美術とデザインは禍々しくて非常に良かった。ちょっと『呪詛』ぽいけど。あと栗原役の佐藤二朗も胡散臭さが合ってると思う。雨宮が柚希に声かけるのを躊躇ってるとき背後に無言で立って圧かけてるとこ好き。

原作ファンからは低評価、原作とは別物と考えたら悪くないホラー、という感じかな。映画自体は大ヒットしたみたいなのでこの調子で『変な絵』とかも実写化したら観てみたいかな。あ、でも監督は変えてほしいかも…😮笑。