ケイスケ

ティル・デスのケイスケのレビュー・感想・評価

ティル・デス(2021年製作の映画)
3.4
ちょっと変則的なホーム・インベージョン映画。夫役の人、ずっと死体役で引きずられてるから演技が大変そう。

夫から結婚記念日に人里離れた湖畔でのバカンスをプレゼントされるエマ。翌朝、目覚めた彼女は夫と手錠で繋がれていた。そのまま彼は自殺してしまう。夫の死体を引きずりながらも、彼女は湖畔からの脱出を試みる。

文字通り夫の存在が重しになっている主人公。この夫、マジで面倒臭いしヘラってるから嫌い。サプライズだからって奥さんを目隠しして1時間のドライブとかダルすぎ。たぶん寝るのも許してないだろうから、軽く気が狂いそうになると思う。

それでも湖畔に着いてからは、最初は甘々な夫婦なんだけど結構突発的に事件が起きるからちょっとビックリした。ここから死体と手錠に繋がれた状態で、侵入者2人組から身を隠す展開になっていきます。アイデアは悪くない。

悪くはないんだけど…ただ、主人公が侵入者から隠れる描写があまり練られてないというか。相手が近づいてきたら本当にただ物陰に隠れたり身を屈めるだけ。このシチュエーションを活かした展開があんまり無いんですよね。

あとインベージョンしてくる奴らが絶妙に弱いから緊張感がない。兄貴の方は割と脅しが怖いけど、普通に力負けしてるから「ざ〜こ♡」ってメスガキの気分になった。でもサクッと観るにはいいんじゃないかな。ミーガン・フォックスが男に支配される珍しい役なのも面白かったですね。