ケイスケ

いぬやしきのケイスケのレビュー・感想・評価

いぬやしき(2018年製作の映画)
3.2
👉💥バン!

会社や家族から冷たくされ孤独な日々を送る定年間近の冴えない男、犬屋敷壱郎。ある日、彼は医者から末期ガンによる余命宣告を受け虚無感に襲われる。その夜、謎の事故に巻き込まれ機械の体に生まれ変わった犬屋敷は人間を遥かに超越した力を手に入れる。

木梨憲武のキャストは良いと思う。原作よりも若く見えるけど合ってると思いました。小日向文代とかも合ってるかも。佐藤健もダークヒーローっぷりがハマってる。ただ原作と違って犬屋敷と獅子神が単純な善悪キャラになってたのが少し残念。あと登場人物も最小限に絞ってますね。これは映画化にあたり良い判断だと思います。

ラストの空中戦に全振りしたような映画。てか最初の引越しギスギス家族シーンから宇宙空間のバトルになるとは思わんよな。もちろんアイアンマンみたいな予算をかけれないですが、日本映画の中ではかなり頑張っているアクションシーンだと思う。駄作だけど実写『ガッチャマン』の冒頭のアクションシーンも良かったよね。日本ならではの狭い街並みでわちゃわちゃ戦うのが面白いんだと思う。

あとアイアンマンやスパイダーマン的な落下する人を助けるお約束シーンがあるのも良き。ただこの娘を助けるシーンはあまりにも家族の印象が最悪すぎるままラストに来るからなんかモヤモヤするんだよな笑。犬屋敷が獅子神の身体を貫くシーンはなんか変なポーズが変で笑っちゃった。

続編を匂わせるような終わり方でしたが、公開から6年か。佐藤信介監督は『キングダム』で忙しいのでまあ無いでしょうね。漫画実写化の中では割と面白い方でした。