ケイスケ

コカイン・ベアのケイスケのレビュー・感想・評価

コカイン・ベア(2023年製作の映画)
3.7
リラックマならぬラリックマ。コカインまみれになってシロクマみたいになっちゃう子グマかわいい🐻‍❄️🐻‍❄️

1985年。ジョージア州上空を大量のコカインを乗せたセスナ機が通過していた。搭乗していた運び屋は森にコカインを投下するが、誤って自分も落下して報告前に死んでしまう。報道で知った引退間近の刑事ボブは、因縁のある麻薬王の物だと読み捜索に向かう。

レイ・リオッタの遺作。長年おつかれさまでした。まず「監督:エリザベス・バンクス」で草。『チャーリーズ・エンジェル』が大コケしたからって凄い方向に舵切りしたな。製作にフィル・ロードとクリス・ミラーがいるし中々に凄い映画だったりする。

実話を元にしていますが、現実はコカインの過剰摂取で死んだクマが見つかったというだけみたいなので、映画のように人間を次々に殺すという話はさすがに無いです。一見すると題材はふざけて見えますが、コメディに振り切って大真面目にバカをしている真っ当な映画。こういうクセの強い登場人物が出るB級パニック映画大好き。

キャラの中で良かったのは、やっぱりあのおばさんかな。この人、2回くらい死亡フラグ立ててるけどしぶといんだよな。チンピラを誤射するところ笑ったわ。途中で山小屋を訪ねてくる救急隊員かわいそうすぎる。救急車とクマの攻防はこの映画で一番好きな場面。🚑====🐻💢====

あとコカイン・ベアが可愛くて。オーバードーズのあと副作用でエディの上に被さって寝ちゃうとこ可愛すぎだろ。ちなみにエディは若きハン・ソロを演じたオールデン・エアエンライク。久々に見たけど良い役者だね。

映画ではコカイン・ベアが生き残って親子が遊んでる場面で終わるのも良かった。だって原因はアホな人間が森にコカイン落としたからでクマたちは被害者だもんね。真面目におふざけをやってる映画は好印象ですよ。単にふざけてる映画は半笑い感が伝わるからね。サクッと観るには最適な映画でした。クマ好きの方はぜひ!