もるがな

呪詛のもるがなのレビュー・感想・評価

呪詛(2022年製作の映画)
4.1
まずPOVの使い方の巧さに飲まれてしまって恐怖を感じるより先に好奇心が先行したというのが正直な部分である。台湾ホラー特有の土着した雰囲気は素晴らしく、また母と娘が酷い目に遭うのは生理的な嫌悪感があって理不尽な怪異としては一級品。

個人的に気に入ったのはよもすればチープになりがちな部分もしっかりと耳目に晒した所で、変に暗転や画面カットで逃げなかった点は評価したい。ネットで散々見た怪談の既視感は多少あったものの、映画で見ると味わいは違う上にやはり恐怖のストロングポイントは国が変わっても変わらないんだなという妙な安心感があった。
もるがな

もるがな