えるどら

呪詛のえるどらのレビュー・感想・評価

呪詛(2022年製作の映画)
3.5
【2022/10/15 鑑賞】
自分史上最恐のホラー映画。怖すぎた、怖すぎた、怖すぎた。

思い出しながら書くの嫌すぎてずっと先延ばしにしてたら11月になっちゃったからさすがに重い腰を上げた。
恐ろしい映画だった。
描写も、構成も。

あらすじとしては「Youtuberが中国の山奥の古い村(独自の神様を祀る明らかにヤバい村)であかんことやって、大変なことになる」っていう最近ありがちというかB級っぽいというかな展開。
映画の開始時点ではもうすでにかなりヤバいことになってて主人公の女性が「なぜ今ヤバいことになってるか」を過去回想しながら進む。
彼女たちはどこに行ったのか、何をしたのか、何を見たのか…、徐々に明かされていく形式だ。
そしてすべてが明らかになったときにはもう手遅れで、それは彼女たちにとっても、そして私にとっても手遅れで、最悪な形でこの”映像”は幕を閉じる。
本作は”映画”であることを、サブスクで映画館で不特定多数に公開される”映像”であることを活かした構成になっていた。
こればかりは見ていただいた方が早いのだが、これを勧めるのはかなり…いや、とても気が引けるな…。

本作、とにかく絵面が不気味で恐ろしい。
ショッキングな映像やジャンプスケアなども散りばめられているのだが、個人的にはやはり「天井に悪者がいるので母親に手を伸ばさせるシーン」だ。
あの一連のシーンは思い出すだけで身の毛がよだつ最恐シーンだろう。
ほんとに怖すぎて語りたくない…。(せっかく感想書いてるのに…。)

そんな恐怖満タンな映画の裏側、地盤にある映画の核は「親の愛情」である。
我が子を思う気持ちが、愛ゆえの強さが、この映画を引き立てる。

本映画は考察の余地や深く考えることで見えてくる気付きがたくさんある映画なんだろうな~とは思う。
だが怖すぎて休憩挟みながら見るのが精一杯な私にはこれ以上語ることができない。
自分史上最恐。普通に面白かったがとても怖かった映画でもあった。
えるどら

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