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目玉の10000lyfhのレビュー・感想・評価

目玉(2021年製作の映画)
3.5
人間の目を、足を持ち歩行する独立した生物に見立て、そのライフサイクルを描いたアニメ作品。最も印象に残るのはアニメのヴィジュアルで、ヨーロッパのシュルレアリスムとアフリカンアートをミックスしたようなテイスト。さらに、沖縄そばらしき食べ物が出てきたり、作品全体としてエキゾティックでグローバルな雰囲気を醸し出す。アニメ技法としては、背景が不動で、前面のキャラクタのみが動くシーンが多く、製作コスパよく、単独アニメーターとして可能な範囲で丁寧に作り上げている。描かれているライフサイクル は、自らを食べた生物の目になる(ロイコクロリディウムを想起)、食べられて移動、ひれを獲得し遊泳可能に変態、無性生殖的なマトリョーシカ分裂、自らを食べたスイカがさらに食べられ排泄されたスイカの種から目玉の木が育つ、と、様々の生物のサヴァイヴァル戦略がミックスされ、バイオダイバーシティそのものを感じた。八重山民謡が、作品の南国みと、残酷みあれどユーモラスなムードをブースト
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