great兄やん

ザ・メニューのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
4.2
【一言で言うと】
「美食の“狂卓”」

[あらすじ]
予約が取れないことで有名なシェフが提供する極上メニューを目当てに、孤島のレストランを訪れたカップル。素晴らしい料理の数々にカップルの男性が感激する一方で、女性は言いようのない違和感を抱く。店内が不穏な様相を帯び始める中、シェフ自慢のメニューには、思いも寄らないサプライズが用意されていたのだった...。

第35回東京国際映画祭にて鑑賞。

メチャクチャ面白かったし、メチャクチャクレイジー笑。孤島のレストランで繰り広げられる完璧にも“歪んだ”あの世界観はまさにグルメ版『ミッドサマー』といったところか🤔...

とにかくシチュエーションとしてはありがちなパターン…かと思いきや、それをカバーする独自性溢れる脚本と奇妙かつギョッとさせるような演出に終始惹き込まれますし、一つ一つのメニューに対する“皮肉”やブラックジョークなども強烈で、特に4品目がなかなかの悪趣味で一気に血の気が引きましたね😰

それにイケオジなレイフ・ファインズやニコラス・ホルト、そしてアニャ様の美貌を堪能できますし、アニャ様に関してはイメージ通りのキャラクターで観ていてただただ惚れるばかり。ニコラス・ホルトに関してはなんだか可哀想なキャラクターだった笑。食通気取りなのはストレス感じたけど、流石にあの顛末は不憫でしかないな(^◇^;)...

とにかく怖いけどどこか歪んだ笑いすら引き起こしてしまう、絶妙なユーモアセンスとスリラーセンスが融合したまさに新鮮かつ新感覚な一本でした。

前情報を全く入れずに観たからなのか、本当に最後まで先が読めなさ過ぎてドキドキされっぱなしでしたし、全体的に濃く匂い立つ演出面の影でほのかに香るメッセージ性など、一つの映画で複数の要素を楽しめるので全く飽きが来ない。

劇場公開は来月の18日からなので、アニャ様ファンと生粋の美食家(笑)には超絶オススメです!!!

ていうか今作といい今日観る『ノースマン』といい、更には明後日公開される『アムステルダム』といい、まさかの今週3回もアニャ様の出ている映画が観れるというね...なんかの奇跡かこれ(゚o゚;;