Ayu

カラオケ行こ!のAyuのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
2.0
原作未読、試写会にて鑑賞。ストーリーはありきたりすぎて、そもそもこの怖いヤクザに一般人が何かを教える系の作品はドラマの「タイガー&ドラゴン」の出来が良さすぎてそれ以外は全部二番煎じに見えてしまうし、107分で描くにはあまりにも原作にはあったであろう尺に対して短いし、各キャラの全体的な掘り下げが足りない。岡くん・狂児・ヤクザの皆・岡くんの両親や合唱部の部員の誰に感情移入するにもとにかく時間が足りない(和田くんのこじらせ具合はリアルで良かった)

綾野剛のスーツのスタイリング(サイズ調整が完璧な仕立て、綾野剛自体はコメディー作品の主演を担うには荷が重すぎて演技も幅が狭く、面白おかしく演じる方向に振り切れていないので結果微妙)と岡くんが映画部で観るビデオテープの白黒作品のチョイスしか褒めるところがなく、まあまあ何もかも予定調和で特に目新しいものもなくダラダラと物語は進み、終盤のカラオケ大会(そもそもこのカラオケ大会のクライマックス感が薄すぎる)以降のエピローグ全部いらなくないかと思った。

薄い出汁を更に薄めたようなライトなエンタメ。あと芳根京子ちゃんが伴奏のピアノをしっかり自分で弾いているのが嬉しいサプライズ。
Ayu

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