スマイルのaaのネタバレレビュー・内容・結末

精神科医のローズは、数日前に教授の自殺を目撃した学生、ローラのカウンセリングをする。ひどくおびえた様子のローラは突然錯乱し、ローズに向かって笑顔を浮かべたまま自らの首をかき切って絶命してしまう。なかなかのオープニング。それ以来、ローズの周囲では人々が謎の笑顔を浮かべて豹変するなど不可解な出来事が続き、彼女は精神的に追い詰められていく。この状況をどうにかしようとローラについて調べていくと、ローラが自殺を見た教授もまた以前に自殺を目撃しており、その前にも、と連鎖していることに気付く。この連鎖に関わった人間はほぼ全員死んでいるが、逃れた人物が一人だけ生きており、話を聞くことに成功する。「それ」から逃れるには、人を殺しその現場を目撃してもらうことだと知る。だが人を殺すことなど出来ない彼女は一人でそれと対峙することを誓う。一度は打ち勝ったように見えたがそこはホラー映画、全部幻覚で、彼女を唯一信じて協力してくれていた元彼のジョエルに自殺の場面を見せてしまうという大バッドエンドだった。まあホラーはバッドエンドでこそみたいなところあるからそこには驚かない。監督はこれが長編デビュー作だそう。映像は綺麗だし退屈せずに観れたんだが、ラストの「それ」の姿で急にB級感が出て萎えた。あと大きな音で驚かせる演出、ジャンプスケアが多すぎる。監督は肯定的に使っているようだし、序盤は確かに使い方が上手くてジャンプスケアだけど悪くないなと思っていたが、それも量が多くて後半になるにつれまたかと思ってしまった。一番の惜しい感は、連鎖する人達に共通点がなく無差別に近い感じだったこと。そこの筋が通っていたらもっと良かった。