ホテルローヤルのaaのネタバレレビュー・内容・結末

北海道、釧路湿原を望む高台のラブホテルに訪れる人々と経営側の人間の群像劇。美大受験に失敗した主人公雅代は、家業であるホテルを手伝うことに。アダルトグッズ会社の営業、宮川への恋心を秘めつつ仕事をこなす日々。甲斐性のない父に代わり継いだホテルには、非日常を求めて様々な人が訪れる。介護に疲れて夫婦で息抜きに訪れる人、不倫カップル、雅代の母親もここに来る酒屋と不倫で利用していた。ある日、ホテルの一室で心中事件が起きる。母は既に蒸発しているし、父も倒れてしまい、それらを機にホテルは廃業を余儀なくされる。最後に雅代は宮川への恋心を伝え、アダルトグッズで遊んでもらうよう誘うが妻を裏切れない宮川は直前で断る。しかし吹っ切れた雅代はホテルを去り、新しい未来に進む。と同時に場面は過去に入れ替わり自身やホテルのルーツが描かれて終わり。決して悪くはないんだけど、凄く良いとも思えない、中途半端な作品だった。雅代といい母親と言い、身近な男に惚れすぎで、まあ田舎ってそうだよなとは思いつつ世界狭すぎて、こっちから見たらたまたま持った感情だろくらいにしか思えなかった。それぞれのエピソードも悪くないけどどれもどっこいどっこいくらいだし、感情移入出来なかった。波瑠が得意じゃないのもあるかも。