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アパートの鍵貸しますのaaのネタバレレビュー・内容・結末

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

大保険会社の平社員バド。彼は自身の出世のために、上役たちの逢い引きの場として自分の部屋を貸していた。そんな中、人事部長のシェルドレイクは、バドが思いを寄せる女性フランを部屋に連れ込む。ショックを受けていたバドが、ある日部屋に帰るとそこには睡眠薬を大量服用して倒れるフランが。そこから紆余曲折あり、一度は離れる二人だったが最後の最後では結ばれて(?)のハッピーエンドだった。モノクロ大分久々で観切れるか不安だったけど、飽きさせない構成が上手くてしっかり観れた。最後は結ばれるとは言えどそれは本当に最後の最後で、一度はバドが自殺したんじゃないかと見せる展開だし、客観的に見たら絶対この二人が一緒になった方が良いとわかるのに絶妙に噛み合わずで。自分の切り替えが上手くいかなかっただけかもしれないけど、全編を通して失恋の苦しさや気持ちを押し殺す辛さを見せる時間の方が圧倒的に長かったので、ラストシーンだけじゃそこまでの悲哀が拭い切れなかった。つまり総評すると辛さの方が色濃く残った。なんにしろ映画としての出来はとても良かった。
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