明月

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けの明月のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

権力者の虐待行為、性的暴行を組織的に庇護する構造が如実にわかる。
真実を明らかにするために沈黙を破る女性たちの勇気と、明らかにしようと信念を貫く女性たち。

加害者を法が守り、被害者は沈黙を強いられ、罰が与えられる。

世界で起きている現実である。

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1992年アイルランド。
ひとりの若い女性(ローラ)
映画の撮影現場。

ニューヨーク・タイムズ。
慌ただしい女性記者たちの生活。

トランプ大統領のセクハラ記事。
記事に書かれたレイチェルに
嫌がらせ行為(排泄物が送られてくる)

記事を書いたミーガン。
数々の嫌がらせや脅しを受ける。

アンカーのオライリーが
セクハラで敗訴。

ハリウッドでのセクハラが横行している。
映画プロデューサーのワインスタインがレイプ加害者の疑い。
調べ始める記者ジョディ。

だが、誰も話をしない。
関わるなと言われたと。
ハリウッドの性差別の構造的問題を書く。

育児をしながらの生活の過酷さ。

ハリウッドの構造的な問題。
ワインスタインにレイプされた話をする女優。
何人もの女優が被害に遭っている。
が、なかなか話してくれないし、話してくれる人は公にしたがらない。
女性たちに「話して」というのは難しい。

ワインスタインは、ホテルに呼び出し、性的な要求をする。
断って、人に話したから、仕事を失った。

ミーガン・トゥーイーが職場に復帰する。
今のままでは持たなくて、、と産休からの復帰。

ミラマックス社の構造的問題。
全員、有名な女優。
仕事や企画について話すために製作者のもとにいくと、レイプか暴行を受ける。

圧倒的な権力者が今も性的暴行を続けている。
性的暴行の訴えをあげてもすべて揉み消される。
調査員も口をわらない。

ミーガンが、ワインスタインの助手だった女性で消えた人を見つける。
25年も経って。
法的措置を取ると父が言った。
ミラマックスと仕事上揉めたけど、解決した、議論はしないと合意した。
「協力はできない」と言われるミーガン。

ジョン・シュミット。
ミラマックス社の元財務責任者。
口止め料を支払われた女性は、話をすると訴えられる。
口止め料について話してもらえる人がいればとミーガン。

EEOC。労働者の権利を守るための機関が、情報開示されない。

グウィネス・パルトロウ、ローズ・マッコーガン、アンゴラから話を聞く。

秘密保持契約が履行され、示談で口を塞がれる。
被害者弁護士に40%支払われる。
証拠をすべて取られる。

実際の証拠テープ。

警察は事件と認識したのに、犯罪行為にならなかった。

グウィネスのところに、ハーヴェイ・ワインスタインがくる。
監視していると言われてるみたいと電話。

誰一人声をあげない。沈黙を強いられている。
解決は退社しかない。
彼が恐怖を構造した。
男は殴られ、女は追い回される。

ロウィーナに会いにいくジョディ。
ワインスタインの話を聞きに来たと言うと、ロウィーナは不在で、夫が警戒する。
新人の頃、ワインスタインの被害者だったのでは?と問うと、
夫は、知らなかった。
ロウィーナは、秘密保持契約違反で訴えられるかもと言う。

ローラ。乳がんで全摘すると話される。
ロンドンにいる。
ロンドン支社で、ワインスタインの部下だった。

ゼルダ。
ジョディが訪ねる。
記事が出そうになるたびに彼が潰した。

ロンドンに彼がきて、
すべては彼に対応させられる。
従わないと数秒で潰される。
みんな怯えてた。

ヴェネツィア映画祭。
ロウィーナが脚本の打ち合わせにひとりで行った。
朝、ロウィーナが泣いてゼルダの元に。
刑事訴訟しかないと訴えたが、
全員、示談にしろと言われ、
条件をだした。彼を止めるための。
示談書のコピーはもらえない。
制限付き閲覧のみ。
レターをもらった。
悪い噂をたてられ、仕事につけなかった。
問題は、
「性加害者を守る法システムにある」とレターを託される。

ローラ。
パメラから電話がくる。
誰にも話さないと確約してくれる?と。
ジョディに電話するローラ。

92年、ミラマックス社に雑用係に雇われ、ワインスタイン専用の雑用係になり、ロンドン支社で正式に雇われる。
裸でベッドにいて、マッサージをしてくれと言われた。
性的な意味では無い。女性はみなやっている仕事だと言われた。
私がおかしいんだと思った。
やめてと頼んだけど、彼は要求を続けた。
見下ろしてマスタベーションしていた。

言いようのない恥辱。
彼の言いなりになってしまったから。
彼らは「ノー」と言った。
私は彼に声を奪われた。
生き方を見つけようとしていた時に
奪われたから。

ハーヴェイの弁護士がくる。
マッゴーワンの記事を書くなら、釈明させて欲しいという。
レイプについて否定している。
力関係の差で不安にさせられたんだろうと言う弁護士。
レイプではなく。
何もしていないが、示談に応じたことがある。ハーヴェイがそう判断した。

アーウェンはワインスタインを恨んでると連絡がきた。
30年財務を担当した人。
示談は会社経費で?

ワインスタインが払った示談金は狂った額だ。
なぜ、昔話ばかり?90年代の話ばかり。
最近でも彼は問題を起こしている。

示談の数を聞く。
40件くらいかと。それよりは少ないという弁護士。
すべてが公に晒される。
示談は、8~12。
男性としては普通?そうだ。

世の中には、ハーヴェイが何人いるのかな?

会社の環境は有害だと言うメモ。

ジョディがついに証拠を手に入れる。

記事を書くGoが出る。
LOCのメモがあると、弁護士に確認すると、信じられない様子だが、記事に引用するのはOKになる。

記事を出す。
回答または反論に48時間の猶予。

誰一人、オンレコで話せない。
彼女たちは望んでいない。

ワインスタインから電話がくる。
記事の内容は認めず、反論するという。
8~12件に反応していた、裏付けをという。

アシュレイがオンレコで記事にしてよいと言ってくれた。

ワインスタインから、脅しの電話をしてくる。
反論をするという。
すべての発言を記事にそのまま書くというと会社を休むつもりだと言う。

ローラは、発言制限に署名していないから、名前を出して記事にしてよいと電話する。
乳がん摘出手術前。
娘たちに、「虐待行為は普通のことと思ってほしくない」と。

ワインスタインの回答が届く。
引用部分を選択。
全員で記事を読み直す。

”published”

翌月、82名の女性がワインスタインの性的暴行を訴える。
#Me too運動が巻き起こり、
ワインスタインは、ニューヨークで23年の刑に。
LAとロンドンでも訴えられている。
明月

明月