明月

ユンヒへの明月のネタバレレビュー・内容・結末

ユンヒへ(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

銀世界。
優しく、悲しく、愛おしい物語。

自分を取り戻すのに、遅いことは無い。
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列車の窓から見える銀世界。
小樽。郵便局。
「ユンヒへ」の手紙。

教室で手紙を読む女子高生。
彼氏が迎えに来る。
大学も学科もまだ決めてない。
あなたみたいに何も考えないでいたい、とため息。
写真を撮る女の子。

中年女性。
食堂で働いている。
夜の街。帰宅する女性を待つ男性。
女性の名前は、「ユンヒ」
男性は、元の旦那さん。
苦労してるのを心配しているようだが、
「酔って訪ねてくるのは、怖い」と言うユンヒ。

娘のセボム。
写真館で伯父に写真を撮ってもらっている。
ママのことを聞くセボムに、今日は変だね〜と言う伯父さん。

セボムが、お父さんに会いに行く。
警察官のお父さん。
なぜ、別れたの?
パパとママは、セボムに悪いことをした。
「ママは、人を寂しくさせる人なんだ」
パパ、彼女に優しくね、と帰るセボム。

何のために生きるの?
子どものために。
もうその必要はない。私、ソウルの大学行くから。

パパに彼女が出来たって。
ママも恋愛しなよ。
今日はどうしたの?

海外旅行しようよ。
みんな大学行く前に海外旅行くらいしてる。

教室で突っ伏しているセボム。
手袋をリフォームしてプレゼントしてくれる彼氏。

ユンヒが郵便受けを見る。
手紙。

夜、寝ているセボム。
ママ、もう寝た?
私がパパとママが離婚した時、なんでママを選んだと思う?
ママがパパより寂しそうだったから。1人じゃ生きていけないと思ったから。でも、勘違いだったかも。
私はママのお荷物だったみたい。

小樽。
墓の前で読経していて、写真を持つ女性。
ユンヒあての手紙。
20歳の時、離婚した両親。
お母さんは韓国に残り、私は父と日本にきた。
女性は、叔母に預けられ、父は少し前に亡くなった。
雪がふり続けている。
ユンヒは、小樽が似合うと思う。
私やマサコおばさんのように。

「ジュンちゃん、日本で暮らして韓国が恋しくならない?」
従兄弟のリュウスケに聞かれる。
韓国の男性を紹介しようか?と言われ、怒るジュン。
ちょっと1人になりたいと歩くジュン。

ユンヒへの手紙は、送れないまま、毎回初めてのように手紙を書いている。
あなたから逃げたし、今も逃げ続けている。

猫。
ジュンは、獣医。
あんな可愛い子、誰が見失ったんでしょうね?
猫に「ウォル(月)」と名付けたようこさん。
空に浮かぶ月。
今日は月がきれいですね。

帰宅したジュンを
手を広げて抱きしめるおばさん。
恐る恐る近づいて、抱きしめあう。
全然想像してなかったわ。思ったよりいいね。
なつかしい。
涙を浮かべるジュン。

ユニ(ユンヒ)、あなたと出会ってから、私は自分がどんな人間か知ったの。
韓国が時々恋しくなる。
韓国にいるお母さんとユニがどうしているのか気になる。

ドライブしてるセボムと彼氏。
1年留年してる彼氏。
ソウルの大学は難しいかも。
昔のカメラを直して使ってるセボム。

休暇をとらせてもらえないか聞くユンヒ。
無理だと言われるが、どうしてもダメか?と言うと、待てないと言う。
「待たなくていい」と晴れ晴れして職場を出る。

列車に乗るユンヒとセボム。
雪景色。
和室の宿。
コンビニに行くと言うせボムに「ここは韓国じゃないのよ。気をつけて。」

セボムの彼氏。
「しらべた?」
マサコおばさんが働いてるカフェをのぞきにいくセボムたち。
二階建ての家。
誰が住んでるの?と聞かれ、
「お母さんの友達」と言うセボム。

タクシー。
降りるユンヒ。
玄関から出てくるジュン。
隠れて泣いているユンヒ。

タクシーの中。
堪えて泣いているユンヒ。

雪の中を歩くユンヒとセボム。
何か言いたげなユンヒ。
「ライター貸して」
セボムにタバコやめなさいと言いながら、タバコを吸うユンヒ。
タバコを吸うユンヒを撮るセボム。

「満月か」
空に月。
温泉に入りながら話す母娘。

パパと出会う前の恋愛について聞くセボム。
「近づくといつもいい匂いがした」
それだけ?

宿を移る。
彼氏が泊まってるところ。彼氏のことは内緒らしい。
狭くて寒い。布団を被るふたり。
「そのカメラは大学のかわり」と言うユンヒ。

廃線になった線路を歩くユンヒとセボム。
セボムの写真を撮るユンヒ。

ジュン。
おばさんが好きだった人の話。
もう先が短いから、一生忘れられないかもねえ。

セボムが片方しか手袋してない。
「彼氏にもらったの?」
なんで知ってるの?
ギョンス。
名前まで!?

ママの友達がここに住んでる。
会ったの?
まだ。
雪合戦するふたり。

「雪はいつやむのかしらねぇ」
キリがないから、おまじないみたいなもの。

おばさんのカフェ。
セボムがはいる。
英語で話す。
明日の朝、カタセジュンさんにここに来て、とお願いするセボム。
店の外に出てギョンスとハグするセボム。
ユンヒが来る。
バレた!

ギョンスと遊ぶセボム。

バーで1人。ユンヒ。
友達と
美味しいものを食べて
散歩して。

ジュン。
ようこと。
母が韓国人であることを隠して生きてきた。
ようこさんも隠してることがあるなら、このままずっと隠しておいた方がいい。

ジュンとおば。
離婚したとき、父についてきたのは、父が関心がなかったから。
お母さんはあたしのことばかりだったから。
ユンヒの夢を見るとジュン。
セボムが会いたいと言ってると伝える。母は来てないと言う。
6時に夕飯を食べてくれないか?とお願いするセボム。
ユンヒに運河の時計前で6時と伝える。

運河の時計前。6時。
ジュンとユンヒ。
見守るセボム。

タバコを吸おうとしてるギョンス。
取り上げるセボム。
キス。
最後の夜だから遊ぼう。

ユンヒとジュン。
雪を踏みしめる音。

ジュンとおばさん。
「雪はいつやむのかしら」とジュン。

ジュンへ。
手紙の返事。
卒業式。セボムとギョンスの写真を撮るユンヒ。
写真館。
「別れようと言ったのは間違ってなかった。
あなたを愛してると言う私を病気だと思い、両親は精神病院に通わせた」
履歴書の写真。
兄にお別れを言うユンヒ。
「兄の紹介で結婚した。私も逃げた」
家の前に元の夫。
最初に伝えたくて、と結婚式の招待状。
「幸せに、絶対」
本当に良かったとユンヒ。
「ごめん。君も必ず幸せになれよ」
泣かないで。

「結婚式で思い出したのはあなただった。
心からあなたが幸せになるのを祈った。」

小樽の写真。
ママが笑ってる写真が1枚もない。
セボムもないよ。

私に与えられた人生は罰だと思ってた。だから、進んで罰を与えてた。
自分が恥ずかしくないとあなたは言った。
私もこれ以上恥ずかしく思わない。

履歴書を書くユンヒ。
いつか食堂をやりたいと話す。

私も勇気を出せるはず。

追伸、私もあなたの夢を見るわ。
明月

明月