明月

モガディシュ 脱出までの14日間の明月のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

実話に基づいていると聞いて、
戦慄する。

内戦が勃発したソマリアから、
なんとか生存して逃げ出そうとする大使館の人々の奮闘。

手に汗握る展開で最後まで目が離せない。

平時に、韓国と北朝鮮が手を取り合うことは、出来ないのだろうか?
と切なくなる。


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ソマリア。
アフリカのロビー活動のために
韓国大使のハン。
韓国を国連加盟のためだ。
参事官のカンがやってくる。
大統領との面談予定が、北朝鮮の大使に邪魔される。

北朝鮮が反乱軍と武器ビジネスをしていると参事官が情報を持ってくる。
これを大統領への土産にしようと、大使が外務大臣に交渉する。
外務大臣は、5万ドルの奨学金を息子2人に出してくれたら、大統領の国連での演説を書くのは私だと話す。
北朝鮮は、ロビー活動を始めた。
ハン大使は北朝鮮のリム大使に、妨害するなと直談判する。

と、そのとき、反乱軍の攻撃が始まる。

大使館。
運転手のスワマが血だらけでドアの前に。
反乱軍の旗を持っている。
スワマは反乱軍だったのか?と、書記官と大使の妻たちがざわめく。
警官が大使館にくる。
デモの主導者を探していると横柄な態度。
そこに、大使と参事官が戻ってくる。

逃げるスワマ。
警官が追いかけ、頭部を殴る。
動かないスワマ。

バーレ大統領の退陣を求める大規模デモ。
統一ソマリ会議からの各国大使館への声明。

ハン大使は、妻をソウルに返すよう手配しようとするが、暴動で街中の機能が停止している。

大使館に、火炎瓶が投げ込まれる。
軍隊による民衆への鎮圧。
反乱軍が、大統領の首に懸賞金をかける事態。

警備をつけるよう、参事官がソマリア政府へ。

1990年12月30日
反乱軍がモガディシュへ。
スワマを殺した警察官がつかまる。
公開処刑。

自国の専用機以外は、出国できない。
韓国との通信は切断され、連絡がとれない。

モガディシュは、内乱に入った。

北朝鮮の大使。
電気、電話、石油もきれ、食料もない。
妨害に使っていたソマリア人がきて、金目のものをすべて持ち出す。
死にたくなきゃ、ここを抜け出せと言い残して去る。
インスリンも取られる。
通行証もない。
「いまから我々の目的は、生存だ」

北朝鮮大使館の面々が、中国大使館を目指して移動する。
小さな子供たちもいるため、移動は容易でない。

銃を持った子供たち。
笑いながら「死ね」と撃つ真似。

韓国大使館。
武装警官が守っている。
北朝鮮のリムがハン大使に交渉する。
南朝鮮に頼るのか?と憤るテ参事官。
子供たちもいるから助けようというカン参事官。
街中に銃撃戦が繰り広げられる。

人道的な配慮をと求める北朝鮮。
ハン大使は、中に入れることに。
が、北朝鮮は、素手で人殺しできると韓国大使館の人は怯える。

ロウソクの火で食事を全員でする。
毒入りでは?と食べない北朝鮮。
茶碗を変えて食べるハン大使。
モリモリ食べ始める北朝鮮の人たち。
しかし、腹の探り合いは続いている。

砂糖を求める子供。
「おじいさんが」と糖尿病であることを伝える。
リム大使に書記官のインスリンを渡すハン大使。

演説ではなく、対話をしようと持ちかけるハン大使。

北朝鮮の大使が亡命した事はないため、転向書を作成してソウルに連れていこうと画策するカン参事官。

地元の警察が逃げ出す。

テ参事官は、転向書を燃やし、カン参事官と殴り合いになる。

警察は人数分の金額を要求され払えなかったから、とカン参事官。

戦場から逃げ出すために協力することにした大使たち。
作戦を考える。
イタリアとエジプトに助けを求めることに。
もし、どちらかだけが逃げられるとしたら?とリム大使。
全滅は避けられる、とハン大使。

街は戦闘で死体だらけ。
車にたかる人々。
銃撃の中を走り抜ける。

イタリア大使館。
赤十字の救難機があるという。
だが、全員乗れないから、国交のない北朝鮮は乗れないと。
彼らは転向したと嘘をつくハン大使。
韓国政府とイタリア政府が協力をした、転向者も含めて全員乗れることに。午後4時にくるよう言われる。

エジプト大使館は頼れない。
車は銃撃に備えて、本で覆い、全員でイタリア大使館に向かうことに。

午後3:31
祈りの時間の間に移動する。
3:45
通行証を見せる。
白旗を出そうとして棒だけ出た。
「銃だ!」と攻撃を受ける。

火炎瓶を投げ、強奪する人々。
その中を走る韓国、北朝鮮の車たち。

車が燃えながらも何とかイタリア大使館にたどり着く韓国、北朝鮮の人たち。

白旗を持って走る。
「we are Korea」
とイタリア大使館に走る。
後ろから反乱軍。
政府軍に追われている最後の車。
「イタリアの管轄領地だ」と通告を受け、銃撃がやむ。
韓国の外交官だ、とゆっくり歩く。
テ参事官が頭を撃たれ事切れる。

イタリア大使館の門があいた。

イタリアの救難機が飛び立つまで、休戦を約束される。

飛行機。
北朝鮮の人々が、心から感謝する。
ケニアの空港。
北朝鮮と韓国の両国が出迎えている。

降りたら知らないフリをしよう。
飛行機のなかで、別れの挨拶する人たち。

転向者を連れ帰ろうとする韓国外交官を抑えるハン大使とカン参事官。

別々の車に乗りこみ、別方向に向かう韓国と北朝鮮。
明月

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