じゅ

Nest(原題)のじゅのネタバレレビュー・内容・結末

Nest(原題)(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

お姉ちゃんと2人の弟(と時々大人)でツリーハウス造ってみましたと。定点カメラで一巡りする季節と共にその様子をお届け。

広がる草原、冬には雪原。奥には海、山。木(電柱だったもの?)をへし折って、すぐそばを流れる川に簡素な橋を架けて、梯子を立てて、重機で基礎を乗っけて、骨組みを乗っけて、壁と柵を取り付けて、塗って、電気を引いてきて。
周りには馬やら鳥やら。空を大地を埋め尽くす鳥の群れはハウスの屋根にひしめき合う。3人の子供たちに雪や寒さや凄まじい強風が襲い掛かる。幼い兄弟の無邪気さは転落事故を招いて病院沙汰に。画角の外では花火か何かの一大イベント。緑と白の大地は時に穏やかな表情を見せる。


デンマークとアイスランドの映画だそうなので、その辺りで撮ったものなのかな。めっちゃめちゃ寒そう。でもその分空気が澄み切ってるみたいで、たまに見せる青空とか夕焼けが清々しい。

ハウスを維持するためにあれやこれや手と脚を動かさないとだけど、そんな合間合間に子供たちは「めっちゃ寒い!」的なことを言いながら元気に遊びまくっててすごい。梯子のどれだけたかいとこから飛び降りられるか競ったり、雪が乾いてるだ何だ言いながら雪だるまを作ったり、唐突に雪合戦が始まったり、剣を模った棒切れで戯れあったり。なんなら薪集めとかの作業だって遊び感覚でやってて、ある意味では厳しい自然との付き合い方が上手いのかもしれん。作業の効率は悪いだろうけど。


子供たちはHlynur Palmason監督の子だったみたい。じゃあ子供たちがディナーにDadを呼んでるところのDadはPalmasonのことだったのか。
屋根に乗っかってしまった帽子(?)を息子が取ろうとして落っこちたとこ、大変だったろうな。脚折ってしまって。てか、松葉杖ついて戻ってきた子供をロープで引っ張り上げるの怖すぎるな。
まあでも、いい体験になっただろうか。
じゅ

じゅ