いよら

ファミリアのいよらのレビュー・感想・評価

ファミリア(2023年製作の映画)
3.0
新年の初映画館鑑賞作品。

山里で陶芸職人として暮らす誠治(役所広司)のところに海外のプラントで働いていた息子の学(吉沢亮)が現地で出会って結婚したナディアを連れて帰ってくる。ナディアを歓迎する誠治たち。そんな家族のもとに、隣町に住む在日ブラジル人の少年であるマルコスが怪我をして迷い込んでくる。彼は地元の半グレ集団に目をつけられていて…。

タイトルにある通り家族の物語、ではあります。
誠治さんと学夫婦。マルコスたちの家族。そして誠治さんとマルコスの関係。
人種とかそういうの関係なく家族になっていくっていう話なのかなぁ。。


こういう事件っていうのか、国際問題があった時に、何もできないっていうのは、辛いですよね。誠治さんの行動はわかります。そんなので解決するとは思えないけど、それでも何かせずにいられないですよね。なのに、、ねぇ。この展開は予想できるけど、、誠治さんが奮起するために必要な展開なのかもしれないけど、、やるせ無い。

そして半グレ集団のリーダーの行動理由。わからなくはないけど、人種含めてっていうのは違うでしょって思わずにいられませんでした。
でも、外国人っていう枠で個人としては違いって見ないことはあるのかもしれないですよね。

こういうブラジル人たちが多い町って、私の住んでるところの近くにもあるので(実際そこもロケ地だか協力地域に上がってましたね)、そういう意味では身近な問題にも感じてしまいました(半グレ集団はいませんけど)。外国人に対しての扱いとか、就職の問題とか、賃金とか、やっぱり問題ではあるんだよなぁ。


役所広司のラストの方である鬼気迫ったような演技はさすがとしか言えないです。割と穏やかな雰囲気が強い役なので、その変化が見事でしたね。
いよら

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