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蝶の命は一日限りのmingoのレビュー・感想・評価

蝶の命は一日限り(2022年製作の映画)
3.9
TIFF2022アジア作品賞。右から左へパンすると老婆がフレームイン(逆は過去を描いているが)する長回し撮影と、「手」で老婆以外の実物を表現する撮影が尋常じゃない発想のイラン映画。
基本ドキュメントが軸にありながらオリジナリティのあるクリエイティブで丁寧に作り込まれているがダムを叩き壊す際のCGだけナマすぎて現実に戻されて冷めたけど…開始35分で老婆はじめて発す。羊の大群に追われる壮大さ。

トークメモ10.26
トゥルーストーリーとあるがどこまでが真実で創作になるか。夢の部分が創作。島は現実にあった島で実際に起きたところ。洞窟を歩く部分などは映画のためにロケ地見つけたりした。元々ドキュメンタリー作ってたのでこれを映画化しようと思った。クラシックな撮り方を臨んでいなく、2つの新しい撮り方をしている。過去から現在、夢から現在と時間が流れていくように撮影した(通訳の言葉足らず)またもう一つは主役以外はアタマ見せていない、表情を見せなくて良い。タイトルの意味合いは?脚本段階で最後のお墓で蝶を沢山飛び立たせようと思ったんだけど無くしたが、一瞬で亡くなるある種の蝶のようだなとそれで付けたタイトル。最初はイラン映画界で有名な俳優を起用していたが撮影監督がCMに出てくる人を紹介してくれて、歩き方や声が似ていてその場で決めた。「手」は監督がやろうと思ったけど無理でアートデザイナーである彼がやろうと名乗り出てそれがハマった。
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