このレビューはネタバレを含みます
それまで、
「凄腕ガンマン」であり、「孤高のヒーロー」であった西部劇の主人公像を否定するエポックメイキング的作品(たぶん)。
なんせジョン・ウェイン演じる主人公の保安官チャンスは、
まあもちろん自身もそれなりに射撃の腕は立つのだけれど、
なんせすぐに敵に捕まる!
二度目に捕まった時など、
緊迫した状況にも関わらず恋人とイチャイチャしていて、
悲鳴を聞いて急いで駆けつけたら足を引っ掛けられて気を失って捕まるとゆー。
かつて、こんな情けない捕まり方をした西部劇の主人公がいただろうか!
(ぼくが知らないだけでいたのかもしれないけど)
ただ結果、
捕まる度に部下たちの凄腕や機転によって助けられるチャンス。
そんな部下たちを時には叱りながらチームで戦うという、
これはあれだな、
「七人の侍」の構図だな。
西部劇でさえも、
スーパーヒーローからチームの有能なリーダーに主人公像が移り変わったのである。
実際に本作においても、
主人公チャンスよりも明らかにデュードのほうが内面のドラマが描かれているし、
スタンピーのほうが圧倒的に個性豊かに描かれているし、
主人公よりも周囲のキャラクターが活き活きしてる。
やっぱり七人の侍の影響だよなぁ。
ってかさ。
ダイナマイトの使い方が無茶すぎて草。
あれ下手したら自分のほうにも爆風来るのでは?
ダイナマイトってあんなんで爆発するんだな。