great兄やん

こんにちは、母さんのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

こんにちは、母さん(2023年製作の映画)
4.1
【一言で言うと】
「母は“女性”である」

[あらすじ]
大会社の人事部長である神崎昭夫は、職場では常に神経をすり減らし、家では妻との離婚問題や大学生の娘との関係に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日、母・福江が暮らす下町の実家を久々に訪れた彼は、母の様子が変化していることに気づく...。

試写会にて鑑賞。山田洋次監督は『男はつらいよ』シリーズが好きで観てはいたが、何気に映画館で彼の作品を観るのは初めてだったりする。(しかも朝9時前に上映する試写会に参加するのも初。メチャクチャ眠かったです笑…)

そんなこんなで観てきましたが、いや〜良かったです。ただただ癒されました☺️ある意味朝に観て正解だったかもしれない笑。
山田洋次監督ならではの人情劇が終始温かく包み込んでいましたし、何と言っても様々な人達が一家になだれ込んでくるあの感じ...あの瞬間を見てるだけでも“(あぁ、これは山田洋次の映画だ)”って思わせる良さが満遍なく溢れていましたね...

それにキャスト陣の自然体な演技もピカイチですし、特に吉永小百合さんがまぁ可愛いこと。いやマジで。お母さんにも“女性”にも、はたまた“乙女”にも化けるあの演技力は流石としか言えないですし、御年78歳というのが信じられないくらい綺麗で可愛くて、そして“味”に溢れた存在感を放っていました。
大泉洋に関してはもう安定感の塊笑。仕事に家庭に、そして母親に悩む姿がまぁ板に付きまくっていましたね😁

とにかくお節介でややこしくて、そして愛おしい家庭の“いざこざ”に観てるこちらも微笑ましくなる、観終わった後の後味然り家族の温かみをしみじみ感じる一本でした。

もうちょい深掘りして欲しかった話が有耶無耶で完結してしまったり、演出が古風すぎて若干違和感を抱いたりと気になる箇所もあったが、そんな事山田洋次の作品で指摘しても…って感じですし、正直あんな感じが丁度いいんですよ😌

齢91にて新作を発表できる山田洋次監督のバイタリティも素晴らしいですし、公開されたら是非とも劇場で観て、そして家族の温かさを感じてほしいですね...

※コメント欄にてネタバレ感想