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春に散るのCHまちのネタバレレビュー・内容・結末

春に散る(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

《作品概要》
アメリカに渡った元ボクサー・広岡仁一が40年ぶりに日本に帰国し、飲み屋での帰りに若きボクサー・黒木翔吾と出会う。二人はやがて意気投合し、世界チャンピオンを共に目指すことになるのだが……。

《感想》
構図が佐藤浩市=ロッキー、横浜流星=クリード、みたいな関係で良くありがちな師弟ものではあったけれど、やはりボクシング映画は何か熱くさせてくれるパワーを持っていますね。

○良かった点
・役者陣の演技。個人的にはやはり佐藤浩市の演技が一番好き。あとの主役含め、リングに上がった3人のボクサーたちも体の仕上がりが凄かったです。

・試合シーンの迫力。動きも良かったけど、後半の顔がボロボロになりながらもお互い殴りあうシーンは迫力あってよかった。

○微妙だった点
・ストーリー進行。色々と突っ込みどころあり。戦う理由が少し薄い気がしたのと、どうしても佐藤浩市に教えてもらいたい理由などがふわふわした感じで、もやもやしました。

・対戦相手のバックボーンが全然描かれず、消化不良に。もう少し相手の背景が描かれていれば、試合にのめり込めたのにそこは少し残念かも。

・スローモーションが長い。皆さんが言われている試合後半のスローモーション。あれはいくら何でも長すぎて、冗長さをやはり感じましたね。

とまぁ、気になるところを上げればこんな感じですが、映画自体は何だかんだで面白かったです。役者陣の演技や試合シーンの迫力も良かった。個人的にMVPはやはり佐藤浩市さんですね。
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