Scarlet

NOCEBO/ノセボのScarletのネタバレレビュー・内容・結末

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

“予想できてしまう結末に、衝撃の恐怖は無い”

前半、ダイアナ(チャイ•フォナシエ)が現れた直後までは、その展開にワクワクするようなスリルがあった。

ところが、ダイアナの行動があまりにもわかり易くて(ミシンを見つめたり、部屋にある、子供服のブランド名が入ったダンボール箱を見つめたり)
回想シーンで全て説明してしまったせいで、彼女がやって来た目的が、数分で分かってしまう。お粗末な展開に、ちょっと興醒めした。

“死んだ娘の復讐”というよくある筋書き。
普通の復讐と違うのは、ダイアナが、憎しみのターゲットであるクリスティーン(エヴァ•グリーン)を苦しめ、殺すだけでは無く、その娘ボブス(ビリー•ガドスドン)を生きたまま苦しめる、という方法だった事。

2022年の”The Menu”
2023年の”Pearl”
のような衝撃のサイコホラーには遠く及ばず、ちょっとがっかり。

全ては脚本の失敗だろう。
ダイアナの存在をもっとミステリアスに、最後に、”ああ、そうだったのか”とわかるような展開にすれば、数倍面白かった。

ダイアナ役のチャイ•フォナシエと、キュートな子役、ボブス役のビリー• ガドスドンの演技は見事だった。
Scarlet

Scarlet