レイトショーにふさわしく、ニヤニヤ笑いで身を乗り出せる素晴らしい作品でした。
ただ、もうちょっと想像を超えたヤバいシーンが観たかった！また悪い癖で、期待しすぎてたのかもしれない...ポップなダンスでキューティーに、或いはディズニーのようなロマンティックさで、もっとバイオレンスなシーンが観たかった。(オタク感想早口語り)
それはともあれ、ミーガンの造形や仕草にはものすごいワクワクが詰まっている！森の中で少年をアレするシーンとかすごく良かった。総評としてはあんまり怖くないんだけど、お約束をきっちり守ってくれるというか。ホラー好きへのサービスシーンが多めで好感度が高い。
あとたまにディズニー映画みたいに歌い出してええ感じのシーンにしてくるのが最高に面白い。こんなん絶対全世界の子ども夢中になるやん。
本当の家族よりずっと自分に反応してくれて遊んでくれて、しかも知らない世界を教えてくれるミーガン。こんなオモチャがあれば、他のオモチャどころか現実の人間関係すら要らなくなってしまう...当初そこまで思い至らなかったとはいえ、叔母がミーガンに望んだ機能はそういうことなのだ。TODOばかりの生活では本当に大切なことがこぼれ落ちてしまう。子どもを宥めて静かにさせておくことに苦戦する、忙しい大人たち...。
スマホ依存が問題になっている社会とも重なり、そこが一番恐ろしかった。
目的を自動的に修正するシステムだったようだけど、ケイディが自分を攻撃した瞬間「ケイディを守る」から「自分自身を守る」にシフトしたのが興味深かった。やはり「死」を学んでしまったら最適解は「死を避ける」になるのかしら。
観る前、AI怖い系の作品としては「エクス・マキナ」を想起してたんだけどまた一味違った感じだった。しかしあの頃よりもAIがグンと身近になっているゆえに、未来の可能性について色々考えを巡らせてしまう帰り道。うーん、やっぱり私はファービーやたまごっちがいいや〜。もぐもぐ...。
