タッくん弐

オットーという男のタッくん弐のレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
4.1
どこの国にもいる厄介なおっさんの話

今作を観ながら思い起こすのは空気階段のラジオ、『空気階段の踊り場』におけるコーナー『孤独なおじさん、いざ行かん』

様々な境遇の現代を生きるおじさん達、所謂こどおじが世の中の矛盾や孤独に耐え忍ぶ姿

記憶の中でずっと2人は生きてゆける

失った愛を断片的に思い出しては反芻する日々さ

身体ばかり年老いて反比例で美しくなっていく過去に下呂吐きそう

今作の重さは命の素晴らしさを充分知る人程に響くことでしょう

究極はどんな生き方・死に様を望むかということなのですから、拘りや執着を捨てて日々新しく喜びを見つけられるか

普段積極的に忘れたいそこにしっかり焦点を当てて、改めて更新していきたい時に観たい映画であります

エンドロールのキッズが描いた絵が泣ける

価値観は無論、人それぞれですが本気で一度のマイライフを考える機会を得られることが幸運であると実感せねば

今作主人公は性分が結果、人のためになっていたことで周囲の優しさに恵まれる次第でした

小生もこうなりたい

誰に見られているという訳でもなく、善人である自覚もなく、自然と過ごすままで温かさに包まれるが如く

意固地になるのも真面目さ故か、今一度近所の面倒なおぢにちょっかいかけてみようかナって思いたいし思われたい愛されるより愛したいマジで

ハッピーで埋め尽くしてレストインピースまで逝こうぜってうまいこと言いますね最近の若人は

ときめきが消せやしない
いま、あなたに伝えたい
タッくん弐

タッくん弐