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ミステリと言う勿れのRockoのレビュー・感想・評価

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)
3.9
原作既読、ドラマ視聴済み。
娘が見たがったので、付き添い程度で構えて見たら思いの外よかった。

遺産相続を巡り死者が出る事件を描いた重めのおどろおどろしい"広島編"の映画化は菅田将暉演じる整くんがコミカルに表現しながら事件を解決して行く爽快感を得られることで、中学生でもすんなり理解できるようバランスが取れている。

主演の女の子は角川時代の薬師丸ひろ子を彷彿とさせるので、全体的に古く暗い雰囲気の映画によく馴染んでいた。
子供の頃に「里見八犬伝」を見に行き、親から「自分は面白かったが、おまえは意味がわかったのか?」と何度か聞かれたのを思い出した。
鑑賞後すぐ同じ事を自分の子供に聞いていた。子供は素直に要点だけ捉えるから意外とわかってるんだよね。

広島編だけに広島の主要スポットがサラッと何ヶ所か出てくるけれど、住んでたときには家族や友人が来る度に定期的に訪れていた宮島に久々に行きたくなったぐらい。
犬神家の一族でも使われた岡山県の旧野﨑家住宅や美術は素晴らしかった。

とりあえずドラマで改悪されていた風呂光刑事の「ドジでバカなところが可愛い女の子」が出てこなかったのはホッとしたけれど、映画を見るにあたりガロ君の存在や背景を理解するにはドラマを見ておいた方がわかりやすいかも。

整くんが菅田将暉で大正解!
子供とミスド買って帰りました🍩
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