great兄やん

マイ・エレメントのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
5.0
【一言で言うと】
「大きな愛と小さな“勇気”」

[あらすじ]
火・水・土・風という、異なる特性を持つエレメント(元素)たちが暮らすエレメント・シティ。火の街で暮らす少女・エンバーは街から出ることなく、父親の店を継いで家族の期待に応えようと奮闘していた。ある日、熱くなりやすい自分とは真逆の、水のエレメントの青年・ウェイドと出会う。彼と過ごすうちに世界の広さに触れたエンバーは、自分の新たな可能性について考え始める...。

余裕で満点レベルの傑作。これだよ、こういうのだよ。こういうのを俺はディズニーに求めてたんだよ。ベタで王道な展開でありつつも、ユニークで想像力に満ち溢れた世界観に優しさと温かさが頬を伝うメッセージ性...まさに忘れかけてた“あの頃”のディズニーの感動を思い起こさせるマジのガチで素晴らしい作品だった!いやマジで、こういうのでいいんだよディズニーは!!!😆😆😆

コロナ禍とポリコレが侵蝕してからは様子がおかしくなったディズニーでしたが、ある意味“まだ終わっちゃいねぇぞ!!”っていう底力を感じれたし、ピクサーの親しみやすい特異さも相まって、両者の“真骨頂”とも呼べる作品になったと思いますね😌...やっぱディズニーって、やれば出来んじゃん!!(笑)

ストーリー面で見ても“移民”や“人種”、“差別”といったシビアな側面を火や水などの元素の世界を用いて全年齢に対し分かりやすく表現するオリジナリティもですし、多様性を認めるといった安直な投げかけではなく、“他者”を理解し合う大切さといったシンプルなメッセージ性を貫いたというのが何よりも良かったし素敵だった。

最近のディズニー映画は無理に多様性の型にはめ込もうとしてましたから(・・;)…『リトル・マーメイド』のアリエルが黒人女性となったように、多様性ゴリ押しで進めるよりもこういったシンプルかつユニークな作品の方が愛されると思うんですよね🤔
まぁ時代の流れも逆らえませんし、こういった考え方も取り入れるべきだとも思うんだけどね...ただやっぱりそれを踏まえた上でこういった作品を生み出せるディズニーには天晴れだし、久々に純粋な感動作を観れて非常に嬉しく思っています☺️

とにかく優しさが沁み渡る物語に思わず涙が溢れ出てしまう、隔絶された“壁”を壊すのはいつだって“理解”と“温情”なのだと教えてくれる一本でした。

声優を務めた川口春奈もキャラにピッタリで良かったですし、とりあえずキスマイの玉森くんが想像以上に良かったのが本当に想定外だった!!稀に声優すると化けるアイドルって居ますからね🤔...

熱さ冷たさも交われば“温かく”なる。触れる事さえ出来なかった二人がその壁を乗り越えた先の展開がものすっっっごくロマンチックだったし、ラストの展開はマジでガン泣きした上に終わり方もメチャクチャ秀逸だった。“あの先”の展開を描くのは、如何にも野暮ってなものですからね…まったく、粋な事をしてくれるぜ😏