長谷川真也

男はつらいよ 寅次郎かもめ歌の長谷川真也のレビュー・感想・評価

3.9
1980年日本公開のヒューマンコメディ、寅さんシリーズ26作目。マドンナは伊藤蘭。旅先は北海道。

さくらと博が一軒家を購入した。柴又に帰ってきた寅さんは、家に寅さんの部屋も用意していることに感激し、源公から2万円を借り、ご祝儀としてさくらと博に渡すのだが、こんな大金は受け取れないと博はお金を返そうとすると、寅さんは怒って旅に出てしまった。
北海道に来た寅さんはそこでテキ屋仲間のツネが死んだことを知る。墓参りをしようと奥尻島を訪れた寅さんはそこで娘のすみれに出会う。

元キャンディーズの伊藤蘭さんがマドンナ・すみれとして登場。このすみれの訛りがめっちゃ可愛いのです🥰
流石にテキ屋仲間の娘ということで恋愛には発展しませんが、素朴で純粋で愛らしいマドンナでした。

こういうマドンナにはさくらのお姉さんモードが全開!さくらだけでなく、博は勉強を教えてタコ社長は働き先を見つけておばちゃんは帝釈天でお参りに、柴又の面々の優しさが眩しいです。

そして、寅さんはすみれが入学できるように裏金を渡そうとする始末(笑)、コンプライアンス的に大問題なんですが、それも優しさなんですな。

松村達雄さん演じる先生のゆるさも笑えましたね。寅さん教室に入れちゃダメでしょ😅

そしてついに、博とさくらが家を買いましたね。満男の成長と共に、柴又での環境の移り変わりを感じる出来事のひとつですね。
それと同時に満男役の中村はやと君が卒業。ほんとに小さな頃から全く演技っけのないナチュラルな姿がとらやの重要なピースでしたね。そもそも子役ではなく柴又の普通の子供だったようで、残念ですが仕方ないですね。