恭介

君たちはどう生きるかの恭介のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.5
※ネタバレなし


後にも先にも

頭ん中、真っ白な状態で劇場鑑賞する
って体験は初めてなような気がする。

ネットやスマホがない時代の
洋画なんかロードショーやスクリーン
の雑誌で月遅れでしか情報入って
こなかったもんなー。
ただ今より公開が本国よりかなり
タイムラグがあったので充分だった。

レンタルビデオが聡明期の頃
愛すべきC〜Z級の未公開映画が
絨毯爆撃のごとく市場に出回った作品でも
パッケージの裏の解説で断片的に
何となく情報はあった。

本作は、無、だ。

ただ・・・

ま、公開後に色々とジブリ側から
小出しにウチワネタが出てくると
思うが・・

鈴木さん・・・ぶっちゃけ
あなた、この作品をどう宣伝すれば
いいか・・分からなかったんじゃね?笑

だったらいっそ、宣伝やめちゃえば?
的な開き直りというか、投げやりというか
逆ギレというか笑

だって明らか、ベースがしっかり
存在してるスラムダンクの情報規制とは
全く意味が違うし。

製作委員会方式じゃなくジブリ単独の
作品って事も関係あるだろうが

下手に宣伝うって煽って蓋開けてみたら
・・ってパターンが一番怖いし笑

まぁジブリ&宮崎監督作品にしか
出来ない芸当だけど、鈴木さん
宣伝思いつかなかったんだろうと笑

そんな真っ白な状態で
期待とワクワク感と不安を
抱いて久しぶりにジブリ作品を
劇場鑑賞する気になりましたよ、ええ。
思うツボだなぁー笑

何らかのメッセージ性がこの作品に
込められているとするならば・・

申し訳ないっ、読み取れなかった笑
かと言って娯楽的要素が豊富かと
言われたら・・ハテナマークがつく。

ただ、じゃぁつまらなかったのかと
聞かれたら・・分からない笑

なので、個人的にこの作品を端的に表す
一番便利な文言は

「宮崎駿の集大成」なのかなー?

確かに過去作品の要素が結構散りばめ
られてたようにも思う。

が、自分はジブラーでもハヤラーでも
ない、何なら劇場鑑賞は千尋以来だ。
何ならハウルもポニョも風立ちぬも
未鑑賞だ笑

そんな自分でも初期の作品の要素が
結構あるなぁーなんて思った。

原点回帰、なんて言葉で表すのは
ちょっと陳腐な気もするが・・

引退を撤回して(信用度ゼロだが笑)
10年の月日を掛けて発表したかった
作品なだけに、宮崎監督には特別な
思いの詰まった作品なんだろう。

・・だったらもうそれで充分
この作品の存在意義はあると思う。
なんて、思考を放棄したような
感想になってしまうのが歯痒いが笑

平日の昼間の回で劇場の半分以上
埋まってたのって久しぶりの体験だ。
それだけジブリ&宮崎監督の
強烈なブランド力のなせる技だし
期待や話題で集客出来るのは
今までの作品がいかに多くの人々を
魅了してきたかの証だ。

(あっ!水曜日は感謝デーで鑑賞料金が
1.100円だから・・いや違うはず笑)

あと、ちょっと後期の黒澤明監督と
ダブっちゃったりもしたり。

千と千尋が影武者、的な
ターニングポイント・・
風立ちぬが、まぁだだよ・・
あ、少なくとも
私個人の中ではそんな感じ。

けど、キャラクターの動きや
仕草なんかは今まで以上に
磨きがかかって素晴らしい
アニメーションだった。


結果、これだけ観客が
白紙状態で劇場鑑賞するんだから
感想も賛否両論、乱れ飛ぶワケで

そういう意味で鈴木さん
してやったり!だったり笑 

今後、色んな考察や裏話なんかも
出てくるハズなんで、それを含めて
本作を楽しめたらいいかなと。
恭介

恭介