恭介

マーベルズの恭介のレビュー・感想・評価

マーベルズ(2023年製作の映画)
3.3
ディズニー&マーベル王国の終焉

・・・みたいな勢いで本作の
興行収入がまさかのマーベルシリーズ
最低を記録した事でざわついてる
アメリカの映画業界。

俳優組合のストの影響や、その他
諸々の事情はあったにせよ
まさかの週末興行成績に
ディズニーもショックは
隠せないようだ。

2023年、色々と公開前から
騒がれたリトルマーメイドは蓋を
開けてみれば安定の特大ヒット。

しかしその利益を吹っ飛ばすぐらいの
インディジョーンズの特大沈没。
ホーンテッド・マンションも
そこまで話題にもならず
本作のマーベルズが起死回生の
ホームラン!のはずだった。

これで更に今月末、全米公開の
ディズニー100周年記念作品と
銘打ったウィッシュがまさかの
大コケになろうもんなら・・・

あ、いや
単純に本作、マーベルズについて。

もうこれはディズニー+に加入
していない自分が悪い・・のか?笑

開始早々からチンプンカンプンだ笑

・・・君、だれ?
なんでそんな能力あるの?

状態が暫く続く。
それがずっと尾を引いて物語に
集中出来ないっ泣

今までの作品でも、ディズニー+の
シリーズを観ている人なら
ニヤリ、とするような小ネタは
あったと思う。

ただ、ドクター・ストレンジ2辺りで
え?スカーレットさん?どしたの?
から始まり、もうガッツリ!
ストーリーにドラマの要素が絡んできて
このマーベルズがダメ押しみたいな
「一見さんお断り」ムービーに
なってる。

ちょっとネタバレあり








では、そんな要素を抜きにして
単純に映画として面白かったか?
と聞かれたら・・可もなく不可もなし。

物語に高揚の起伏がなく、淡々と
進んでいく上に肝心のアクションシーンも
特別、目を見張るものはなかった。

入れ替わり戦闘シーンも・・
多分、脚本家の方
呪術廻戦の読者かファンだろうなぁ
なんて穿った見方をしてしまう笑

京都校の東堂がもつ術式
「不義遊戯-ブギウギ-」を駆使して
虎杖とコンビネーションで
入れ替わり立ち替わり
戦うシーンがまさにそれだ笑

正直、マーベルのブランドが
なければちょっと厳しい内容だった。
その上に、TVドラマの要素が
分からないので、あとは淡々と
スクリーンに映されてる物事を
目で追うだけの鑑賞。

ケビン・ファイギさん大丈夫?
ヒーローの数や時系列、相関など
覚える事が多すぎて笑

映画やドラマ鑑賞に割く時間って
大半の人はかなり限られてくるはず。
控え目に言っても供給過多だと思う。

熱心なマーベルファンだけを対象に
するかのような営業方針と
マーベルズのように新しい続編が
作られると、ディズニー+で過去作の
予習も忘れずにねっ!
このドラマもあのドラマも関係あるよっ!

ほらっディズニー+に加入しなきゃ!

・・・マネーの匂いがする笑

いやそのお金が良質な作品を創る為の
資金源になっているのは理解出来る。
マーベルの作品は製作費2億ドルとか
当たり前だし。

またマーベルシリーズがもたらした
映画館や製作側の雇用拡大などの恩恵や
映画界全般に波及している貢献度の
高さは素晴らしいと思う。

ただ熱心なファンだけじゃそんな
莫大な製作費は回収出来ないんじゃない?

アイアンマンから続く映画作品と
6話から8話ぐらいのドラマ作品群を
追いかけるって・・
新たなファン獲得の敷居も高くない?
長い目で見ると
ディズニープラスなのに
マイナス要素しかないんだが・・

驕りが見えるぞ
ディズニー&マーベル
ストーリーに関連性を持たせるのは
映画だけでいいじゃないか
ファイギさん、初心にかえってくんない
かなー

この後に続く
新キャプテン・アメリカや
マーベル版スーサイド・スクワッドの
サンダーボルツ、それと個人的に
期待してるブレイドと
ファンタスティク・フォーの新作

ストの影響で
来年公開されるマーベル作品が
デッドプール3だけってのも
吉と出るか凶とでるか・・

マーベルズの結果をみて
方向転換のいい機会を得たとするか
または
間隔が空く事でヒーロー映画
離れが加速してしまうのか・・

更に本作のラストで匂わされた
Xメンとのクロスオーバーや
ヤングアベンジャーズなどなど

本作、マーベルズがもたらした
作品的、興行的な影響がどれだけ
マーベルシリーズ、または
今後のディズニー+作品に及ぶのか?

マーベル作品だけじゃなく
ディズニー&マーベルの今後の動向も
気になってしまう笑

映画作品だけじゃなく
連続ドラマも加わるので計画が長期的で
壮大な分、舵取りの修正も
難しくなるだろうなぁ。




あ、デッドプール3は
多分、大丈夫笑
恭介

恭介