女たちは、地獄を見た。これはあなたの想像を超えた実在の事件。
ホラー映画かと思って鑑賞しましたが、ただ中途半端に胸糞悪いグロ映画でした。
あらすじとしては、アンドレアたち女性4人が、田舎にある叔父の屋敷でパーティをしていた。周りに何もないことに騒いでいると、ファンとマリオ父子がやってきて、彼女らに暴力・暴行をするのだった…というもの。
ストーリーらしいストーリーはなく、残虐なゴア表現は入れているものの、予算の都合もあるのか、中途半端。殺人をするファンの描写が合間合間に挿入されているが、幼少期に母親をレイプし、頭のおかしい父親に育てられたから、狂ってしまった…という風に持っていきたいのだろうが、全体的に画面も暗く、意図は読めても、感情移入はできない。
アンドレアらも同性愛者で、夜な夜なパーティを行い、裸になるシーンがあるが、サービスシーンという風でもない。一度、殺人鬼であるファンから離れたのだから、屋敷に戻り、退治しに行く必要はなかったのではないか…？
おそらく監督が好きなものを撮影したのだろうが、狂ってしまったファン側ではなく、側にいたマリオや囚われている妹など周りの人物の過去を描写した方が、厚みが出たのではないだろうか。
B級映画に文句をつけるのもお門違いなのかもしれないが、グロやスプラッターを見たいだけ人向けの作品でした。
