ゼロ

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのゼロのレビュー・感想・評価

3.4
すべては夢見ることから始まる。

ロアルド・ダール原作の児童小説『チョコレート工場の秘密』に登場するチョコレート工場の工場主ウィリー・ウォンカの若き日の冒険を描く物語。全編に渡り、ミュージカルが多く、美術などが綺麗で、ファンタジーな雰囲気があり、子供から大人まで楽しめる作品でした。

ティム・バートンが監督した『チャーリーとチョコレート工場』とは、直接的な繋がりはありませんでした。ティム・バートン氏らしい独特な世界観やウィリー・ウォンカを演じたジョニー・デップ氏のカリスマ性もなく、設定としての父親からの躾されていた描写はありませんでした。

本作のウィリー・ウォンカを演じたティモシー・シャラメ氏は、好青年で、華があり、世間から浮いている役を見事に演じ切っていかなと。一流のチョコレートが揃う町に、チョコレートを売りに来た青年が、変な宿屋に捕まり、奴隷のように働かされる。劇中の悪い人間は分かりやすかったし、序盤でウォンカのチョコレートが飛んだりするので、ファンタジーな作品として観てね!というのがあったので、最後まで楽しく観ることができました。

神父役のローワン・アトキンソン氏は、ミスタービーンにしか見えなかったり、ウンパルンパも登場するなど脇役も味がありました。

亡き母の約束を叶えるために、一流のチョコレート工場を作る。とても分かりやすく、誰にでもお勧めできる作品でした。
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