ゼロ

チャーリーとチョコレート工場のゼロのレビュー・感想・評価

3.6
さあ、世界一オカシな工場見学へ!

ティム・バートン氏らしい独特な世界観で描かれるファンタジーミュージカル映画。ミュージック部分の全てを、ウンパ・ルンパが担います。

物語としては、世界中で大人気のウィリー・ウォンカ製のチョコレート。工場は企業秘密であったが、ある日、ウォンカは「5枚だけ金色のチケット」を同封し、子供たちに工場見学をする権利を与えられた。工場の近くに住むチャーリー・バケットは、偶然にも金色のチケットを手に入れ、工場へ見学することになったのだが…というもの。

メッセージとしては「家族を大切に」ということでしょう。ジョニー・デップ氏が演じるウィリー・ウォンカは、幼少期に父親の躾がトラウマになり、両親という言葉がいえない子供みたいな人間となっていますので。

本編は工場の中に入ってからなのですが、チョコレート工場内のチョコレートでできた庭園やナッツを選別するリスなどファンタジーな要素を入れつつ、ディープ・ロイ氏が演じるおじさんのウンパ・ルンパがミュージカルをするシュールさは、もう独特な世界観がありました。

『2001年宇宙の旅』や『サタデー・ナイト・フィーバー』などの映画のオマージュもあり、子供向けなのか、玄人向けなのか、不思議な映像となっていました。

教訓めいたり、ブラック・ジョークもありましたが、子供たちの冒険が観ることができる素敵な映画でした。
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