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キングダム 運命の炎のgreat兄やんのレビュー・感想・評価

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)
4.0
【一言で言うと】
「散りゆく者の“願い”」

[あらすじ]
春秋戦国時代の中国。天下の大将軍を志す少年・信は秦の若き国王・贏政と運命的な出会いを果たし、ともに中華統一を目指すことに。魏との戦いに勝利をおさめた彼らのもとに、秦に対して積年の恨みを抱える隣国・趙の軍隊が攻め込んでくる。えい政は長らく戦場から離れていた伝説の大将軍・王騎を総大将に任命。王騎から戦いへの覚悟を問われた贏政は、かつての恩人・紫夏との記憶を語る。100人の兵士を率いる隊長となった信は、王騎から「飛信隊」という部隊名を授かり、別働隊として敵将を討つ任務に挑むが...。

シリーズ3作目にしてもはや続編ありきの作品となってしまった感じではあったが、そんな事すらどうでも良くなるほど画面に釘付けになるのには変わりなかったですし、むしろこのシリーズが如何に“実写化作品”という大博打に成功を収め続けているのか、そのエッセンスというのが大いに伝わる3作目だった。
ただ正直言って戦闘シーン増し増しだった前作の方が個人的には好きだったな〜という気持ちが😅…まぁ前作のレビューでも戦闘シーンが多過ぎてストーリーが薄い!!とかどーとか偉そうに言ってましたが、やっぱり信がいっぱい闘ってる姿が見たいです。ハイ笑。

とまぁそんなこんなで今作は前半パートで贏政の過去を描く“紫夏編”、後半パートで王騎が秦国の大将軍として軍を率いる“馬陽の戦い”を描くといった構成で、個人的にはこの前半で描かれる“紫夏編”がアッサリと終わってしまったのがなんだか意外だったなという感じがとても強かったですね🤔
なんか…もうちょいエモーショナルに描いても良いんじゃない?って思いましたが...それでも杏演じる紫夏が若き贏政の盾となって守る姿に自然と胸と目頭が熱くなりましたし、原作の中でも特に人気の高いエピソードと言われるのも納得でしたね😌

それから後半にかけての馬陽の戦いはまさに信率いる“飛信隊”の活躍が目覚ましくて、特に信が一個小隊を率いるほどに成長をした彼の姿にただただ胸熱の連続でしたし、何よりも前作同様の圧巻さながらの戦闘シーンはまさに観ていて“激アツ”そのものの興奮を味わうことができた。
特に戦闘シーン以外では王騎将軍の全てを予見するかの如く戦術の流れを述べるシーンはまさに必見。あんなの男が見ても惚れますぜ😏...

とにかく“戦場”がもたらす壮大なアクションに身も心も熱くなりつつ、贏政や王騎などの上に立つ人間の“過去”にも切り込んだ、まさに”キングダム“における世界観の拡充において、凄まじい安定感を見せたであろう一本でした!

ラストの終わり方から見ても”4“は絶対に公開されるだろうし、これまで散々焦らされてきた王騎将軍のアクションがやっとこさお目見えになれるかも🤔...今のところ馬に乗ってただ待ってる王騎将軍しか見てないので、どう”暴れて“くれるのか、そして最大の宿敵・龐煖にどう立ち向かうのか、今はただ期待しかないですね!!😆