たけちゃん

スーパーマン II/冒険篇のたけちゃんのレビュー・感想・評価

スーパーマン II/冒険篇(1981年製作の映画)
3.8
ハンバーガー、オニオンたっぷりで!


リチャード・レスター監督 1981年製作
主演クリストファー・リーヴ


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、9月25日はミスタースーパーマンことクリストファー・リーヴの誕生日です。

昨年は1作目をレビューしましたので、それに続いて第2作「冒険編」を取り上げます( •̀ω•́ )و✧
クリストファー・リーヴについては、そちらを読んでくださいな(^-^)

実はリチャード・ドナー監督のスーパーマンは、1作目と2作目を同時に撮っていて、1部・2部のような構成でした。
例えば、デイリー・プラネット社のシーンも、組み上げたセットを使い、1作目のシーンを撮ったあと、直ぐに2作目のシーンを撮った!なんてこともあったようです。
だから、本来の2作目をもって二部作が完成するはずだったんですが、製作上のトラブルで監督を解雇されてしまい、ほぼほぼ撮り終わっていたとも言われるリチャード・ドナーの2作目はリチャード・レスター監督によって完成されました。

その結果、今からレビューする「冒険編」は、リチャード・ドナー監督の思い描いていたものとは、当然異なるようです。
でも、この幻のドナー版スーパーマンが後に作品化されるとは夢にも思いませんでしたね。
2006年のブライアン・シンガー監督による「スーパーマン・リターンズ」の完成に合わせ、リチャード・ドナー版の「スーパーマンⅡ」も「リチャード・ドナー・カット」として発表されました。
ブライアン・シンガー版は、この2作目の続きとして作られていますからね。
僕が持っている「スーパーマン・アンソロジーBOX」には、1作目のエクステンデッド版やこの「リチャード・ドナー・カット」も収められていますので、今回はその2作の比較レビューも行いたいと思います!


まず、先日、「バットマンの日」にバットマンのことを書いたので、今日はスーパーマンのこともまとめてみよう。

【スーパーマン】
バットマンに並ぶDCコミックのスーパーヒーローがスーパーマンです。
その歴史は、バットマンよりも古く1938年まで遡ります。原作者はジェリー・シーゲルとジョー・シャスター。昨年、80周年を迎えました!

本名は2つあり、クリプトン星という元々の星での名は、カル=エルで、お父さんはジョー=エルです。
あの胸のSマークは、スーパーマンの頭文字ではなく、エル家の紋章とされています。この映画では、お父さんジョー=エルの胸にも描かれていましたね。
実は、この設定、元々のものではなく、この映画から付け加えられたものなんですよね。後付けでした~。でも、この家柄という考え方はとても良かったと思ってます。このおかげで、「スーパーマン」が親子、家族のストーリーにもなりましたからね。

地球での名はクラーク・ケント。
地球人のジョナサンとマーサのケント夫妻の子として育てられました。カンザス州のスモールヴィルという架空の田舎町です。
高校卒業後にメトロポリスというやはり架空の大都市へ出て、デイリープラネット社という新聞社の記者となります。クラーク・ケントという少しドジの記者として、上手に身を隠して暮らします。
世を忍ぶ仮の姿というのが魅力でしたよね。


そのスーパーマンの恋人と言えば、ロイス・レーンです。
僕はやっぱり今作のマーゴット・キダーのロイス・レーンが好きなんですが、今のエイミー・アダムスも好きよ(ˆωˆ )フフフ…


ヒーローには、そのライバルとも言うべきヴィランが必ずいますよね。バットマンならペンギンやジョーカー、スパイダーマンならグリーン・ゴブリンやドクター・オクトパスなどの人気ヴィランが存在します。
スーパーマンなら、まずは1作目から登場するレックス・ルーサー。そして、今作に登場するゾッド将軍ですよね。二部作なので、どちらにも出るんですが……、メインヴィランということで。
そこからして、この1・2作目は間違いないんです( ˘ ˘ )ウンウン


協力者ではないけれど、デイリー・プラネット社の編集長ペリー・ホワイトは、なかなかの名物キャラ。押さえておきましょう( •̀ω•́ )و✧





さて、映画です。
僕は普通にリチャード・レスター監督の「スーパーマンⅡ」も好きですよ。
だってさぁ、公開当時にはリチャード・ドナー版の構想や、解雇になってたなんて話も知らなかったもんね。
普通に面白かったし(笑)
僕は公開当時は劇場で喝采してました( ¯−¯ )フッ
ただ、確かにリチャード・ドナー版を観ちゃうと、やっぱりそちらが良いんです!


前作のハイライトから始まるのよね。
忘れた人にも思い出させる親切設計。
だから、前作ファンはそれだけでワクワクしながら観てたもんです。

そして、このレスター版は比べてみると、コミカル要素とロマンス要素が多いですね。ちょいちょい笑わせようとするし、クラークとロイスのイチャイチャも多い。
娯楽映画としてはそれもありです。
当時の僕は、ニヤニヤして見てましたから(笑)
家族で夕食後に観るなら、こちらでいいかもね~とも思いますよ。実際、ヒットしたし(ˆωˆ )フフフ…


ラストはこちらの方が少し切ない。
クラークのヒーローとして生きる決意が辛い。
そのあたりの描き方は、こちらの方がロマンチックというか胸にきます。2人の恋を観たい人にはこちらの「冒険編」をおすすめします( ˘ ˘ )ウンウン

明日は「ドナー版」をレビューしますね!