たけちゃん

ラストナイト・イン・ソーホーのたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.5
お前が望んだんだ……


エドガー・ライト監督 2021年製作
主演トーマシン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョイ


いやぁ、おんもしろかった~!
さすがエドガー・ライト監督だよね。こんな展開、よく考えます( ˘ ˘ )ウンウン
でも、今作は特にネタバレ厳禁⚠️だと思うので、この後はず~~~~~っと下の方で、音ネタ💩ウンチクン絡めてレビューしますんで、よろしくです(^-^)/

























ではでは、よろしいですか?
ここからは少しネタバレも混じりますよ。
音ネタ💩ウンチクンですヽ(*^^*)ノ

僕は「ベイビー・ドライバー」満点の人なので、音楽映画、大好きなんです。エドガー・ライト監督は音楽の使い方が本当に良いので、今作も期待していましたよ。
「ベイビー・ドライバー」と違って満点では無いのは、ホラー寄りだからです(笑)。ホラーでも「ショーン・オブ・ザ・デッド」みたいにコメディにふってくれたら娯楽好きとしてはもっとスコア上がったけど、それだと今作の狙いとズレるもんね。ホラー苦手なたけちゃんとしては、これはもう満点に等しいスコアです( ˘ ˘ )ウンウン


映画は音楽と共に進んでいくので、曲紹介がストーリー紹介にもなっちゃう😓。大きなネタをバラスつもりは毛頭ないのですが、もしお嫌なら今からでもレビューをリターンです😔




オープニング、いきなり流れてくるのはピーター&ゴードンの「A World Without Love (邦題:愛なき世界)」ですね。
この曲に合わせて踊るトーマシン・マッケンジーちゃんが素晴らしく可愛い。新聞で作ったドレスが最高ね。まるでクルエラ(ˆωˆ )フフフ…
部屋が素敵で。
壁にオードリーヘップバーン主演の「ティファニーで朝食を」のポスターが貼ってあり、トーマシンちゃん演じるエロイーズもオードリーの真似したりとか、可愛かったなぁ( ˘ ˘ )ウンウン
「ティファニーで朝食を」が1961年公開作なので、今作のイメージする世界が60年代であることが暗示されていましたね。

ところで有名な話ですが、当時、ビートルズのポール・マッカートニーとピーター・アッシャーの妹が付き合っていたので、彼らに曲を数曲プレゼントしたらしく、そのうちの1曲が、この「愛なき世界」なんですよね。そして、全米1位に。そりゃヒットするわけです( ̄▽ ̄;)

あと、塩ビのレコードを使っているのが良いのよ。針を落として流れてくるレコード盤の風情が本当に好きです(ˆωˆ )フフフ…

レコード盤に針を落として流れるのがダスティ・スプリングフィールドの「Wishin' & Hopin'」です。この曲はバート・バカラックの作詞作曲で、最初はアメリカでディオンヌ・ワーウィックが歌ったんですが、イギリスではダスティがカバーし、全米でもヒットしたんです。


そして、エロイーズはロンドンの学校へ。
向かう列車の中でBeatsのヘッドフォンで聴いていたのがザ・サーチャーズの「Don't Throw Love Away」です。ザ・サーチャーズはリヴァプールの出身で、ビートルズの後を追う存在。この曲は1964年発表で、全英1位になりましたよ。

僕も映画館に向かう時、Beatsのヘッドフォンで聴いていました\(^o^)/ナカマ


ロンドンの寮に着いた夜、同じ寮の仲間と繰り出す場面で流れるのがジョン・バリーの「Beat Girl」です。もう、ギターのイントロがサイコーですよね。ジョン・バリーは「007のテーマ」で知られる方です。


ルームメイトが部屋に男を連れ込む場面で使われているのがザ・キンクスの「Starstruck」です。「You Really Got Me」で知られるキンクスですが、この曲は1968年発表のアルバム「ヴィレッジ・グリーン・プリザベーション・ソサイエティ」に収録され、シングルカットもされました!
それにしても、ルームメイトいるのに男を連れ込むとは最悪。次第にエロイーズの居場所が無くなるよね……。


そして、ついにエロイーズは寮を出て、一人暮らしを始める……。そこからが悪夢の始まりだけど、そもそもそうなるように仕込まれていたとも言えるなぁ。


夢の中でエロイーズは過去のソーホーへ。そこは「007/サンダーボール作戦」が上映中だから、1965年だね。

導かれるように入る"カフェ・ド・パリ"
そこで歌っているシンガーはシラ・ブラックです。映画でも語られてましたが、シラ・ブラックはリヴァプールの出身で、ビートルズも出演したキャヴァーン・クラブのクローク係のアルバイトをしていて、ビートルズのマネージャーでもあるブライアン・エプスタインと契約するんです。だから、デビュー曲「Love of The Loved」はレノン=マッカートニー作なんですよ。
映画で歌う「You're My World」はサードシングルで全英1位になっています!


それにしても、サンディを演じるアニャ・テイラー=ジョイの存在感たるや凄いね!出てきた瞬間、彼女は違う‼️って思わせるもんね。


ジャックと共に車に乗る場面で流れている曲はジェームズ・レイの「I've Got My Mind Set On You」です。僕はこの曲、ジョージ・ハリスンのカバーでしか知らなくて、オリジナルを初めて聴きました( ¯−¯ )フッ


リアルトというクラブに連れていかれ、オーディションとして歌うのが「Downtown」です。この場面で披露されるアニャの歌がすごく上手くて驚いたよね~。多彩だなぁ( ˘ ˘ )ウンウン

この後、ペチュラ・クラークのオリジナルも流れますね。「恋のダウンタウン」のタイトルで1964年に発表され、全米1位になりました!カバーも多く、映画でもよく使われていますよね。僕も大好き!


サンディとシンクロして、髪をブロンドにするエロイーズ。イメチェン後、めっちゃ可愛い😊
ここで使われるのはザ・フーがカバーした「Heat Wave」です。この曲は「天使にラブソングを……」でデロリスが歌っていたので、知っている人も多いと思います。元はマーサ&ザ・ヴァンデラス1963年のヒット曲。やはりたくさんの人がカバーしています。


サンディがデビューと思いきや、脇のダンサーだったとは……。曲はサンディ・ショーの「Puppet on a String (パリのあやつり人形)」です。タイトル通りのダンスですが、実はサンディの置かれている状況を暗示した曲ですよね。


このあたりでエロイーズは現実と過去のヴィジョンの区別がつかなくなってきます。


「ダンス天国」のタイトルで有名な「Land of a Thousand Dances」、歌うのはウォーカー・ブラザーズ。この曲もたくさんのカバーがありますね。僕はベンチャーズのバージョンとか好きだなぁ。


R・ディーン・テイラーの「There's Ghost In My House」は、もうタイトルがまんまですよね( ̄▽ ̄;)


ジョンに誘われて参加するハロウィンパーティーで踊る曲は、スージー&ザ・バンシーズの「Happy House」です。この曲は1980年発表のアルバム「カレイドスコープ」に収録されているんですが、意外な選曲。僕も当時、スージー&ザ・バンシーズ好きで、アルバムも持っていましたが、かなりの個性派なんですよ。このバンドを選ぶところが、さすがくせ者エドガー・ライト。


もうこのあたりでは、オープニングとは全く違う映画になってますよね(笑)。さすがエドガー・ライトというところで、本当に感心しました!

エロイーズの曲と言われジュークボックスから流れるのがポール&バリー・ライアンの歌う「Eloise」、1967年の作品です。僕はダムドのカバーで聴いたことありましたわ。


そして、再びシラ・ブラック「Anyone Who Had a Heart」です。彼女のセカンドシングルで、全米・全英で1位になりました。これもバート・バカラックの曲です。


エンドロールで流れるのは、タイトル「Last Night In Soho」、デイブ・ディー・グループが1968年に発表した曲です。僕は全く知らなかったんですけどね( ¯−¯ )フッ



映像なども見所いっぱいなんですが、そこらは他のレビュアーに譲ります(ˆωˆ )フフフ…

ということで、音ネタと共に映画を振り返りましたが、エドガー・ライト監督は1974年生まれで、どうしてこんなに60年代の曲に詳しいのかな?と思っちゃいますよね〜。改めて感心しました!
とても面白かったです( •̀ω•́ )و✧