たけちゃん

スーパーマン ディレクターズ・カット版のたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.1
これは夢ではない……


リチャード・ドナー監督 1978年製作
主演クリストファー・リーヴ


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、9月25日はクリストファー・リーヴの誕生日です。
3年前の今日、劇場公開版をレビューして、クリストファー・リーヴについてはそこで書いているので、バイオグラフィは省略😙
2年前には「スーパーマンⅡ 冒険編」とリチャード・ドナーカットをレビューしています。
背景情報などはそちらをお読みください🤥







さて、映画です。
劇場版よりも少し長いディレクターズカット版
これはリチャード・ドナー監督自らの手で追加・編集され、2000年に発表されたディレクターズカットです。「スーパーマンⅡ ドナーカット」もそうですが、やっぱりドナー監督が関わらないとダメだよね。
この後に、さらにエクステンデッド版が出たんですが、こちらはさらに30分程追加されています。ただし、そちらはリチャード・ドナー監督が関わっていないので、作品というよりはアメリカでのテレビ公開用に無理やり伸ばしたものらしい。それはダメだよね😤






この後は観ながら考えたことを備忘録的に書き残すので、ネタバレになります。悪しからず🙇⋱♀️


オープニングはオリジナルと同じ、ノン、アーサ、そしてゾッド将軍ら3人を裁くシーン。テレンス・スタンプは1作目ではこの場面のみ。マーロン・ブランドとの共演は、ものすごく緊張したらしいよ😳💦


そのマーロン・ブランド
裁くジョー=エル。
胸にはSのマーク。この映画で初めてSが家系を表すようになったんですよね

コメンタリーでマーロン・ブランドのことを話していましたが、本当にセリフを覚えていないらしい。あの独特の間は、実は必死にセリフを探してのことらしい(笑)

練習しない、覚えない……
それが許されるマーロン・ブランド、恐るべし……


カル=エルに対して語る父の言葉と母の言葉
肯定と否定、ポジティブとネガティブ
子に対して思う気持ちの違いが出て、面白かったなぁ。

「私の力を身につけ、私の人生を知れ」

ジョー=エルが息子に自分の人生を与えるのに対して母役のスザンナ・ヨークは、では私は何を授けるのか監督に聞いたところ、「何も無いよ。ペニスを与えたから、十分」って言われて憤慨したと言っていました。今の時代なら許されないよね( ¯−¯ )フッ

でもさぁ、あれだけの科学力があるなら、ジョー=エルだけじゃなくて、星の崩壊について予知や対処も出来たよね😓


今作を改めて観て、特撮が素晴らしいなぁ……とすごく思いました。実写ならではの迫力も。

燃える太陽は燃えるドラム缶を上から撮ったもの
爆発するクリプトン星は、テニスボールにマグネシウムやらをまぶして爆発させたものらしい。
特撮って凄いね👏
クリプトン星の崩壊シーンも大迫力。
リチャード・ドナー監督の手腕が見事に発揮されていました( ˘ ˘ )ウンウン


ところで、カル=エルが隕石ロケットに乗っている間に学習する内容、ちょいちょい気になる(笑)
なぜアインシュタインの名前?
あと、何故、古代中国の書物?
地球について調べていたから?
地球のことを教えていたのか?
でも、ジョー=エル、数千年前に死んでるんだよね。大らかな時代だったなぁ( ¯−¯ )フッ


時は変わり……
隕石、地球に墜落
出会ったのがマーサとジョナサン
子供クラーク、可愛い😊

青年クラークの声はクリストファー・リーヴが吹き替えているんだって。似てると思ったわ。

ロイス・レーンとの出会いも楽しい。
電車の中でクラークを見てたなんて……
そう、運命の人😤


お前は何かの理由でここに来たんだ……
あぁ、お父さん……
もう少しクラークとマーサとジョナサンとのやり取りが見たかったかな?


家を出て、向かうは北極
あの緑のクリプトナイトの力でスーパーマンの基地が出来上がる

なんとそこから10余年が過ぎ……
デイリー・プラネット社へ

来ました、マーゴット・キダー
コメンタリーでのリチャードらのコメント、マーゴのこと好きすぎでしょ!みんなに気に入られていたんだね。

そして、やっぱりクリストファー・リーヴが良いんです!意外とコミカルで、ニヤニヤしちゃう。暴漢に襲われるシーンで、上手く力を誤魔化した場面で、画面に向かってニヤリとするとか。
誰に向かって笑ったの?( ¯−¯ )フッ


こちらも登場、レックス・ルーサー、オーティス、イブ・テッシュマッカー\(^o^)/
大好き、この3人( ˘ ˘ )ウンウン
ジーン・ハックマンとネッド・ビーティの掛け合い、ずっと見ていられる。顔がいいのよ!

ジーン・ハックマンはご健在ですが、ネッド・ビーティは今年の6月13日に亡くなったそうです。
ご冥福をお祈りしますm(_ _)m

イブ・テッシュマッカー役のヴァレリー・ペリンも存命。代表作の「レニー・ブルース」はいつか観たいです。調べたら、ボブ・フォッシー監督でダスティン・ホフマン主演作。ヴァレリーもカンヌで女優賞、アカデミーにもノミネートされた作品らしく、これは俄然観たいです!


スーパーマンとロイスの取材場面
下着の色を透視するとか……
見られたロイスは「ピンクは好き?」って、お互い、どういう神経なんでしょう……😓
日本人の僕には分かりませんw( ̄▽ ̄;)w

ロイスとスーパーマンの飛行シーンが長い!
あんな上空をシースルーのドレスで飛んだら、普通は凍えて死にますよ( ¯−¯ )フッ

"Who Are You?" "Friend"とな!
まだスーパーマンの名はなかったんだね。



後半も、ほんと、特撮が素晴らしい
CGのない時代なので、工夫がいっぱい。
ダムが崩壊する場面の濁流とか、すごい迫力
そして、ロイス役のマーゴット・キダー
車で生き埋めになる場面、体張ってますね~

で、問題のあの場面ね。
人間の歴史に干渉してはならない……
でも、人助けも含めて、そもそも全て干渉だよねぇ。ヒーロー活動も何が善で何が悪か、そこについては突き詰めていません。完全にスーパーマン個人の判断。

そこを扱ったのがMCUのソコビア協定
DCでは「BvS ジャスティスの誕生」においてバットマンがスーパーマンと戦う理由となります。
それはあながち間違いではなく、「ジャスティス・リーグ ザック・スナイダーカット」でラストに描かれたハルマゲドン的な世界を招いちゃうからね。
個人の正義は諸刃の剣なんです( ˘ ˘ )ウンウン



ディレクターズ・カットは「スーパーマンⅡ リチャード・ドナーカット」同様、とても意図が明確で良いです。

これからスーパーマンを観るのなら
1. スーパーマン ディレクターズ・カット
2. スーパーマンⅡ 冒険編 リチャード・ドナーカット
3. スーパーマンリターンズ
という順に観るのがおすすめかな?

3・4作目はパスしてOK。でも、どうしてもコンプリートしたいなら、止めませんよ( ¯−¯ )フッ
よろしければ、どうぞ(^-^)/