ソウルメイト
オリジナルの香港映画は未鑑賞。 "The Witch／魔女" でのキム・ダミの演技が印象的だったので、本作を鑑賞しました。
性格も価値観も全く違う幼なじみのミソとハウンは、小学生の頃から楽しい時も寂しい時もずっと一緒に育ってきた。そんな日々がずっと続くと思われたが、ある出会いをきっかけに2人の関係は急激に変化していく。
対照的な境遇で育った二人の女性の長年に渡る波乱万丈の人生が描かれる。少し戸惑う場面もあるが、緩急をつけ時系列と二人の視点を交錯させながら、驚きのラストに持っていく巧妙な脚本が見事で、あっという間の124分だった。
"ソウルメイト"とはこういう関係なのかというのが、本作を観るとよく分かる。多くを語らずとも心の中で堅く繋がり合う関係性。その形を言葉ではなく1枚の絵を通して表現されるのが印象的で、観終わると深く心に染み渡ってくる。
主演のキム・ダミとチョン・ソニの繊細な演技がとにかく素晴らしい。高校生パートでは大人になりつつもあどけなさも残る女子高生を、大人パートでは様々な苦労をしてきたであろう哀愁漂う女性を、それぞれ見事に演じ分けている。
