Joey

コヴェナント/約束の救出のJoeyのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
3.5
殆どの人は家族に命を捧げている。家族のためならば何でもする。それが唯一の正義だ。誰かが掲げる世界平和のためなんかに、家族を犠牲にする人は居ない。皆が言う世界平和とは、自分の周りの大部分の世界が平和になることであって、そのためには多少の犠牲には目をつぶる。トランプが言っている事と大差はないかもしれない。自分の家族が笑顔であればそれで十分なんだ。だから平和とは、家族を増やすことだと思う。ジョンとアーメッドは家族になった。この映画を観た自分も家族になったような気はするけど、タリバンが家族になる日は来ないだろう。

この世界は映画の題材を次から次へと作ってくれる。戦争の記録を観るのは人類の務めだとは思うけど、もう戦争映画なんて観たくない。敵が全滅するとホッとするし、泣きそうなぐらい嬉しくなったりする。しかし、それも悪魔の所業であって、そうやって新しい敵が増えることになる。我々は呪霊と戦っているのだろう。憎しみが無くならない限り戦いは終わらず、それは人類が絶滅するのを待つことと同じ意味なのである。確実に絶滅に向かっており、人類が絶滅危惧種に指定される日は近い。
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