Joey

落下の解剖学のJoeyのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

本当にこんな裁判が現実社会に存在するのだろうか?にわかには信じ難い。家族のありようを掘り下げたところで事実は見えない。想像するしかないのだが、面識の全くない、すでに亡くなった人が何を考えていたかなど分かる筈もない。だから、あんな議論を繰り広げても、心を傷付けるだけで何も解決しない。それが裁判と言えばそれまでなのだが、もはや何を裁こうとしているのか分からない。昨今の文春砲のように、誰かを攻撃するために被害者を利用しているようにしか見えない。いや、誰が被害者なのかも分からなくなっている。

そうは言っても、やっぱり推理したくなる。
あれは自殺ではない。ちょっと飛んでみたいとは思ったかもしれないけど、あんな中途半端な高さから飛び降りて死のうとする訳はない。もし、本当にそう考えていたとしたら、普通の精神状態ではなかったという事だと思う。その場合は、自殺ではなく、事故になる筈。
一方、サンドラが殺したのかと言うと、それも無い。瞬間的にカッとなって・・・という訳ではないから、ある程度の計画殺人という事になる。作家として成功しているサンドラにそんな事をする動機はない。キャリアを捨てる価値のある殺人か否かはすぐに判断できるだろう。
そうすると事故というのが妥当だし、そうでなければホラーの世界だ。ジェイソンが居たのかもしれない。
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