肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

テトリスの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

テトリス(2023年製作の映画)
3.8
エジャトン、日本在住日本嫁&娘いながらテトリス発祥の地ソ連でワンナイトキッスをする(ハニトラ😘)そして最後に日本語を話す(ファン・ジョンミン、ダレモセメテハダメ)
の冗談のような実話!?
全てのパズルゲームの素体となる「テトリス」に目をつけた日本社のゲーム会社社長ヘンクが任天堂に売り込むため、テトリスただ一人の開発者がいるソ連(ロシア)の地に赴き米ソ様々な会社、人間の思惑が交差する「権利戦争」が勃発!?

これ、タロン・エジャトンさんには悪いけど主演タイ・シェリダンが絶好じゃね?っていう…
ユニバース(クロスオーバー)を思わせるニヤリMAXカタルシスに満足度も相当引き上げられたでしょうに…(笑)

てか主人公であるヘンク・ロジャースさんについてちょこーと調べたら、パないですねw 相当なやり手の「起業家」です。まあ「テトリス」当てた人だから当然で、なんと「テトリス社」も創立していたんですね!?そりゃ、"ライセンス"の権化ですわw
「テトリス」自体が"ゲームの代名詞"であり、"ゲームの「素体(原型)」"かのように=で結ばれてるイメージの「ザ・ビデオゲーム」ですからね。

それでヘンク氏の日本で開業したゲーム会社「Bullet-Proof Software(BPS)」は、なんと日本初のファンタジー(コンピュータ)RPG(PC88製)である『ザ・ブラックオニキス』の発売社の創設者であると…要するに日本じゃRPG=『ドラクエ』でしょうが、"「テトリス」の父(争奪戦の勝者)"であり、"(日本のコンピュータ)「RPG」の父"でもあるという凄まじさに、もう一本彼についての映画が作れそうな気がする"開拓者"ですよ…

と、変な蓋を開けてしまったので映画レビューよりもヘンク氏魅力解説みたいになってしまいましたが、『AIR/エア』を観た後の順序だから語れますが、「ビジネスバトル/スリラー」では"一級品"で、ベクトルは違えど"これが見たかった!"と吠えられるようなジャンル"エンターテイメント"です。
まさにですよ。「スリラー」とAppleTV+内ジャンル分け、選定されているように、イメージ的にサスペンティブな殺伐なのではないか?と思われそうですが、それは舞台が主にロシア(ソ連)というだけで、「カーチェイス」もある"スリリング"な展開、"映像体験"からも納得の代物ですね。

なにより映像演出が初速から80年代末期かつ"ファミコン"が台頭する時代なので、ピコピコ&ドットピクセルの"懐い"解説や映像加工が成されているんですよ!
一種の"クセ"のようなもので、映像としては"アメコミ"モノとは違うのだけどなぜか『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』を思い出す仕様で、その点からも映像演出の"自由さ"と"懐かしさ"が倍増するものが見れますw

だから映画としてテーマは"(権利争奪)ビジネス"でジャンルは「スリラー」かつ、舞台はガチガチ強面人種が牛耳るソ連なのに、決っっして"堅苦しない"んですよw
"な・の・に"、「テトリス」販売権の権利獲得の為に単身ソ連行する主人公、同じくライバル社親子、その間をコウモリのように動く仲介業者、ソ連内も一枚岩ではなく、美人の翻訳家、政治家、そして一人の業績が全て"個人のものにならない"一般・開発者パジトノフと、
様々な人間の"欲望・思想・魂胆"が入り乱れての"ソ連中熱い「冷戦」"が繰り広げられるのです。

この映画の面白さに深みを与えてるのが、そのソ連側の"一枚岩じゃなさ"で、"ソ連崩壊前夜(間近)"だから政治家、KGB特官であっても己の思想、欲に従い利益を得ようとする嫌な部分の"人間臭さ"もあることなんです。"ステレオタイプじゃない人間模様"がいまいち企業間や人間関係などついていくのが大変ですが、テンポの"スピーディさ"がそれを些末な事として没頭させてくるエネルギッシュさがあります。

暗に描いてるのは、主人公・ゲーム周りの"日本要素"がありながら資本主義vs共産主義、米vs露と言えなくもないですが、大部分舞台が「ロシア」に据えてるだけに、"今"がとっておきの"考えさせる"部分があるのがタイムリーでもあり、嫌らしくもあり…
要するに米露の直接軍事衝突ではありませんが、その「冷戦時代」がまだ"均衡"といえるほどの事をロシアがおぞましい事の"真っ最中"…「共産主義」の壁が今前面となって猛威を奮っていると思うと、作中のようにまだ我が身可愛さで思想・暗躍が露内で三々五々の方が望ましい…"皮肉な時代の到来"を婉曲的に感じさせるわけです。

話は変わり、今年はアカデミー賞からも「ユニ(マルチ)バースイヤー」と独断で言ってますが、『AIR/エア』挙げたように今作も含めて今年、「ビジネス」モノと「ゲーム(テーマ・原作)」モノ映画が並んで熱いジャンルになりそうですね!
そう、全てはアベマ…『スーパーマリオ』に凝集するために…😉