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AIR/エアのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
4.2
『 真赤のシンボル⛹ 』

「いや、もっと赤を足そう!」子供の頃から“映画好き”とさんざっぱら言ってきましたが、「そうだ!そもそもオレはアメリカ映画というものが大好きだったんだ!」と劇中で流れるスプリングスティーンの名曲によって初心に立ち返らされた気分!まぁこちとら紛れもない“Born in Japan”野郎なわけですが...w

いや、それにしても清々しいまさに快作!それはもうジョーダンのシュートの如く🏀「THE FIRST SLAM DUNK」に負けない位誰もが胸を熱くさせる事が出来る娯楽作だと思います。今から約40年も前の事を描いていながら、今を生きる全ての人への応援歌であり、また何よりサブスク全盛に突入した時代に映画を作る自分達への鼓舞激励映画でもあるという事が何より熱い😭

今作の面白いポイント。それはこの映画は題材を変えた「アルゴ」であるという見方が出来る事。監督が同じベン・アフレックだからという言い方も出来ますが、それより重要な点として「諦めない事」を映画として特化して描いたというポイントが共通点として挙げられると思います。そこにはアメリカ映画としての痛快さを纏わせる為の脚色というフィルターが伴う。しかし、そのフィルターがノイズになる事は無く、むしろ自身が身を置く業界への熱いメッセージになっている様にも感じました。この一見簡単な発信がどんどん出来なくなっていってるし、一方的な圧力というより自ずと自粛する世の中に流れていってるという世界の共通認識への警鐘も込められている様に感じました。

「アルゴ」がある事から、今作はどうしても“置きに行った”様に感じてしまった分、軍配は「アルゴ」に上げました。ただ、「アルゴ」の様な実際の恐怖による緊張でなく、電話での会話だけでクライマックスを成り立たせるという演出には監督のさらなる高みへの挑戦姿勢を感じずにはいられませんでした!その姿勢そのものが映画の題材とも呼応するという素晴らしさ、そしてシンプルだからこそ立つ「対話とリスペクトの重要さ」というメッセージ性。劇伴もメッチャ良かったし、シンディ・ローパーが掛かるタイミングもホント最高でしたよ♬
Just Do It!!⌒ \🏀/
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