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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のMoviePANDAのレビュー・感想・評価

4.3
『 星くず達の旅路💫 』

GotGと言えば1作目は途中で寝落ちし、2作目は惑星以降の展開に集中が続かなかった事を思い出します。なので当時、多くのみなさんの高評価に「ヤベェ、面白さ分かってないかも💦」とちょっと焦った思い出がよみがえります。ただ、映画における初見の評価というのは、それ以降も続く“烙印”じゃない。今や自分の中では愛すべきシリーズ!これからも繰り返し観るであろうと思っています。ちなみに後追いでシリーズに惹かれるきっかけとなったのは娘でした。

娘が最初に反応したのはベビー・グルートだったと思います。特に好きな方は多いであろうリミックス、いやVol.2でのあのオープニング!可愛さもありつつ、凶暴性が垣間見える姿がまたたまらないですよね。確かそこだけの映像がYouTubeに上がっててたまたま見たんですよね。それから一緒に前2作を観て、昨夏は「ソー:ラブ&サンダー」を劇場で観て、「アイ・アム・グルート」と「ホリデー・スペシャル」は配信日を楽しみに見ました!そして今回、ラブ&サンダー以来となるMCUふたり劇場鑑賞してきました!

「今度はロケットの物語になる」というのは、かなり前から風のうわさに聞いてましたが、これが思った以上に重いお話でした。物語の中心になりつつも、想像とは違ったせつなくもスリリングな展開。まさに謎肉な星での展開には、笑かされながらもそこだけでかなり満足のゆく面白さ!この段階で個人的には前2作以上の満足感を得る事が出来ました。

そこからまた色々と話は展開してゆくわけですが、今回のヴィランであるハイ・エボリューショナリー。こいつの憎たらしさがとても良かった!やはり敵にはこれ位憎くあって欲しい。ちなみに演じるチャック・イウジさんは「ピースメイカー」にも出演されてましたね。あっちを知ってるからこそ、こっちでの悪への振り切りがホント魅力的に映りました。あくまで噂ですが後付けでカーンの変種という事にしようって話も出てるみたいですね。

今回ストーリーを語る上で避けては通れない話。それは監督が一度ディズニーからキャンセルされたという出来事。そのニュースが出た時、復帰はまず絶望的であろうと言われてました。しかし、その後に起きた事と言えば、みなさんご存知であろう仲間達の一致団結。要はジェームズ・ガンが監督しないなら俺らは降りるという表明。ほじくり返された過去だとしても事実は事実。ただ、大切なのはその過ちを自ら認め、そして改め、未来へ向かう事。その現実での出来事がまさに劇中とクロスオーバーする物語。Vol.2の様なしつこさを感じる感傷的表現なんかでなく、この本物の絆に心から泣かされました。ちなみにバレてないと思ってましたが、映画終わった後「パパ泣いてたでしょ」と言われましたw

そんなわけで、確かにロケット中心でありつつ間違い無く“みんなが主役”の物語。泣いた数×映画のスコアアップという単純な事ではない!と言いたくなるも、3回泣くなんてボクには珍しいのも事実。完結編として大変満足ゆく作品でしたし、個人的にはシリーズベストと言える作品だと感じました!

ただ、最後にひとつモヤモヤしたポイントを言わせてもらうと、色んな場面において良くも悪くも仲間ファーストが過ぎたという事。確かに最後はいい事したかもしれない。けど、結局その他大勢見殺しだったり、何せ押しつけがましさが悪目立ちしてるとこありましたよね?でも元を辿ればアウトロー集団だから仕方ねえか!?まぁとにかく、みんな良い旅を!!
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